
■メイン写真
赤や黄色に色づいた尾根道を行く
■今回のコース
倉見登山口→風神ノ滝→最後の水場→夫婦松→風神→三十三間山→(往路を戻る)→倉見登山口
関西百名山のひとつ、福井・滋賀の県境にある三十三間山を、先月に続いて再訪した。
今回は、山頂部のブナ林はすっかり落葉して初冬の風情になっていたが、
アプローチ中の落葉広葉樹林は、紅葉、黄葉がじつに美しかった。

公衆トイレが整備された駐車場から林道を少し入ると、山名の由来を記した石碑がある。
京都の三十三間堂の棟木に使われた材を、この山から切り出したのが山名の由来だ。

獣除けのゲートを通り、しばらくは渓流沿いに作業林道を歩く。
「山頂まで3km」の標識を過ぎると、前方に風神ノ滝が現れる。
最初の休憩をとるのに絶好の場所だ。

林道を巻き上がり滝上を抜けていくと、対岸が明るい黄色に染まっていた。
キリが密生しており、落ち葉の黄色と、樹に残った葉の黄色で眩しいくらい。

「最後の水場」で、簡素な橋を渡る。ここで谷筋を離れ、しばらく急登になる。

アカマツの多い尾根に出る。カエデの紅葉を楽しみながら尾根道を登る。
陽の光と青空に映えて、鮮やかさが強調される。目の保養だ。

一瞬、北側が開けた場所がある。

紅葉に囲まれながら、一本道を行く。

夫婦松は、ちょっとした広場になっているが、肝心の松は枯死してしまっている。

ずっと急坂が続き、体力がボディブローのように奪われていく。
このあたりからアスナロ(明日檜)が姿を現す。
ヒノキに比べて、べちゃっと広くつぶして転げたような葉形。

稜線の直下に、「風神」がある。悪風退散を祈願した石碑と、小さな地蔵が祀られている。

まさに今、「悪風退散」が求められる気がした。

福井県と滋賀県の境でもある稜線に出る。
風になびくススキの穂の向こうに、日本海が眺められる。なんとも雄大な光景。

シカの糞がいっぱい落ちている尾根。山頂も近い。

三方五湖を眺めながら、ピークに向けて最後のがんばりだ。

三十三間山の山頂は、ブナ林の中だ。
わずかひと月の間に、葉はすっかり落ちていた。あとは積雪を待つのみといった雰囲気。

往路をそのまま戻り、無事下山。少し時間があったので、熊川宿の道の駅で休憩。
鯖街道の古い宿場町は、往年の賑わいを今に残しており、散策も楽しい。