
■メイン写真
井ノ口山の巨大杉。もう屋久島にいかなくてもいい!?
6年ぶりに、京都北山・井ノ口山の巨大な伏状台杉群を観に行ってきた。
アプローチのルートは台風の影響で荒廃の兆しはあったが、その後、さらに倒木は増え、
しだいに人が容易に入れなくなってきているように感じた。
たどりついた台杉群は相変わらず圧倒的な存在として、そこにたたずんでいた。

ヨウラクツツジがもう咲いていた。

はしめの谷道では、コケが美しい。

オオカメノキも花盛り。ここにきて、春の花の開花が加速してきた印象だ。

イカリソウ。いっぱい咲いている群落をみつけたが、逆にそこしか見なかった。

キランソウ。最近どの山でも見ているが、やっぱりかわいい。

ヤマルリソウ。これも最近よく見ているが、何度見てもいい。

急登の尾根を登る。2本のスギが上で一本になっている!!

しだいに大きな杉が出てくる。

急坂がおさまると、巨大な台杉が眼前に現れる。
台杉とは、積雪などにより、幹が垂れ下ってしまい、地面についたところから根が
出てくることで、根回りが大きく、幹がたくさんある「土台ができあがったスギ」の
ことである。
芦生周辺でよく見られることから、アシウスギとも呼ばれる。

この樹は、京都市の登録天然記念物に指定されている「花脊のダイスギ」だ。
ここまでで最大サイズのスギに圧倒されるが、この後、こんなものではないことを
思い知ることになる。
説明板はあるが、そもそも、ここにたどりつくための標識は一切ない。

丹波広域基幹林道に出て、しばにくは林道歩きとなる。
この道は、京丹波町下山から京都市左京区花脊大布施町の山間部を結ぶ全長65.4kmの林道だ。
貴重な自然の中を通すということで論争の末、作るだけ作ったが、結果、やっぱり自然保護の
声を重視し、一般車は許可なしでは通れなくなった、いわくつきの林道だ。
鍋谷峠を過ぎて、私有地のためゲートに鍵がかかり、通行止めとなっている井ノ口林道が
分岐するあたりから、北北西へ続く作業林道に入る。

巨大なスギが現れる。

人が入ると、その大きさが分かる。

「まるで炎のよう」と、お客様のひとりが声を上げた。
確かに。不動明王の背後の「火焔光背」のように見えた。

頃合いをみて、作業林道を離れ、尾根の柵に沿って登っていく。
尾根道は倒木が多く、越えたり、巻いたり、くぐったりで疲れる。

坂の途中で、イワカガミを発見。まだ花は少なかった。

斜面に映えている台杉は、生き残るため懸命にこらえ、独特の形となった。

鍋谷山へ続くジャンクションピークで昼食を摂ったあと、右へ下る。
左側はブナやカエデの林だ。

途中で見かけたトクワカソウ。

井ノ口山の三角点は、尾根上の単なる斜面にあり、ピークではない。

柵の向こうに倒れかけた樹に、古い山名表示板がかかる。
よほど注意していないと見つからない位置だ。

そしてたどりついた巨杉群落。柵に囲まれて保護されている。
左側が倒壊してダメージを受けていたが、威容は健在。
ジャンクションピークから10分ほどで、ゴールの伏状台杉群に到着する。
京都府下、いや全国的にみても最大級の、根回り18mとも言われる台杉だ。
これだけで「森」と感じるほどの、圧倒的なサイズ、迫力だ。
根元を踏み固められないよう、周囲四方を柵で囲まれていて、近寄れない。
この6年で、若いウリハダカエデが生長し、見通しが悪くなっていた。

柵をぐるりと一周してみる。一周ルートも、途中に倒木があったりしてひと苦労する。
横から見ると、また違った趣である。

周辺にも何本も台杉があり、一帯は異様な雰囲気だ。

何かを叫んでいるような(笑)。

反対側に回ってきた。写真を撮りまくった。

下山は、もとのルートを戻る。
もうちょっとでクルマに戻るというころ、崖の岩場にイワナシをみつけた。