
■メイン写真
某所で見つかった、トロッコの線路の残骸
■今回のルート
大台ヶ原駐車場→(東大台)→トロッコ軌道跡→防鹿柵内見学→インクライン跡→
(西大台)→大台ヶ原駐車場
環境省近畿環境局の主催による、『神秘の森 荘厳の山 大台ヶ原を歩く』、
「登録ガイドと歩く特別なツアー(歴史/自然再生見学ツアー)のガイドを担当した。
環境省の特別な許可のもと、通常は入れない、東大台/西大台の歩道外エリアを
歩くというもの。
7月の下見を経て、環境省や上北山村関係者の尽力で、今回初めて実現した行程だ。
募集をスタートして、一瞬で定員に達したらしく、関係者もビックリの出足と
なった。

朝、大台ヶ原駐車場に着いたときの気温は14度。一面の霧、冷たい北風。

今回、最終的に西大台に入るので、ビジターセンターで事前レクチャーを受ける。

東大台の某所から、周回遊歩道を外れ、約100年前にトロッコ軌道があった場所に
入る。大台ヶ原は当時、四日市製紙による大規模な伐採が行われていた。

トロッコ軌道跡は任務を終えたのちは完全に放置。いまでは幾つか倒木もある。

木材の積み替え場所と思われる場所には、レールの継ぎ目に使うジョイント部品と
思われる鉄材が落ちていた。
山から冷たい風が下ろしてくる。これは稜線に出たら吹きっさらしだろうと予想し、
少し早い時間だが、風を避けて昼食タイムをとった。
おだやかな地形の稜線に出ると、案の定、冷たい風がビュービュー。
再びトロッコ軌道跡のような地形が確認できる。

古い空き缶が見つかった。プルタブがなく、缶に直接穴を2つ開ける時代のもの。
ここが作業場として使われていたことがわかる。

稜線上には、平成28年に設置された防鹿柵のゲートがあり、今回、特別にカギを
開けて中に入る。

防鹿柵内は意外にもササの生育はまばらで、その背丈も低い。
そのおかげか、いろいろな木の幼樹が育ち始めている。これはブナ。

これはシロヤシオ。ウラジロモミやカエデの幼樹も多数確認できた。
長い時間がかかるが、自然の森がしっかり回復してくれたらありがたい。

稜線の向こう側は、まっすぐに伸びたインクライン跡。
谷筋から、尾根上まで木材を引き上げ、先ほど歩いてきたといろにあったトロッコに
載せ替えたと考えられる。

インクライン跡に、碍子が転がっていた。直径数ミリの錆びたワイヤーも並行している。
電気の供給用か、電信用か。

丸い金属のパーツ。これは何に使われていた部品だろう?

コケが美しい。古きよき大台ヶ原の雰囲気が残っている。
100年前に伐採されたとはいえ、自然のたくましい回復力を感じる。

坂を下り、インクライン跡の下のほうには、頑丈な金属ケーブルがぶら下がっていた。
坂を下りきると、沢の手前に、人工的な平坦地がある。木材をインクラインに積み替えた
集積所の跡と思われる。

古いコンクリートから、頑丈な鉄杭が何本も出ている。機動設備の跡だと思われる。

この平坦地では、「DAINIPPON」の刻印がみられる、割れたガラス瓶が落ちていた。
戦前の大手ビール会社「大日本ビール」はアサヒビールの前身で、戦後、会社が分割された。

ハンドクリームか、オロナインか、薬瓶のようなもの。
レンガや、酒瓶・茶碗のカケラなども散乱している。

平坦地の裏側には、野面積みの石垣がみられる。

慎重に沢を渡り、西大台エリアに入る。対岸にも茶碗やレンガなどが散らばる。
長さ50cmくらいのレールも見つかった。
これは滑車に使われた部品だろうか。

西大台の周回路に戻り、もう1か所、作業小屋があったらしい平坦地を見学。
ナゴヤ谷の美しい流れに癒される。

あとは周回路を歩き、駐車場へ向かう。

三叉路には、このたび新設されたクマ除けの鐘。
この日、同行してくださった環境省の方が設置されたものだという。お見事、拍手!!

大台ヶ原はキノコの季節。ツキヨタケの群落があった。
ビジターセンターに戻り、ご参加の皆様にはアンケートにご協力いただく。
「あなたの知らない大台ヶ原」のキャッチコピーどおりの感動を得られただろうか。
駐車場の気温はなんと10℃。売店前の自販機で買ったホットコーヒーがありがたかった。







































































































































































































































































