Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2026年5月17日(日) [大峰]山上ヶ岳、修験道の神聖な地は超・快晴!!

■メイン写真
レンゲ辻へ向かう道中、満開のアケボノツツジ越しに弥山を遠望する


■今回のルート
五番関→鍋冠行者堂→今宿跡→洞辻茶屋→陀羅尼助茶屋→油こぼし→等覚門→西の覗→
大峰山寺→山上ヶ岳(湧出岩)→レンゲ辻→林道終点→清浄大橋


今も女人禁制を守り、修験道において重要な位置づけでもある山上ヶ岳。
久しぶりに五番関からアプローチ。下山も、レンゲ辻からのルートをセレクトしてみた。
清浄大橋からのピストンよりも、変化に富んだ山行が楽しめる。

五番関トンネル前から、登山スタート。

急登、約15分で、女人結界門が立つ五番関に着く。

五番関からは、小天井ヶ岳のピークを経る大峯奥駈道と、横駆道のいずれかを選べる。
この日は、できるだけマイナー感を味わうため、横駆道で行く。

奥駈道と合流し、鍋冠行者堂に到着。「鍋冠」は「なべかづき」と読む。
「鍋を頭にかぶる」の意なので、「かづく」のが正解。
ガイド本や登山地図などでは「なべかつぎ」や「なべかむり」などとあるが、
誤りである。

遭難碑。昭和18年建立の文字が刻まれる。ここより5丁下での事故のようだ。

このあたりは、まるで「修行」とは無縁のような、のどかな、美しい尾根道が続く。

山上ヶ岳が見えてきた。

逆サイドには大天井ヶ岳の美しい三角形のピーク。

鞍掛岩を登る。

オオカメノキが花をつけていた。

洞辻茶屋に到着。ここで、清浄大橋からのルートと合流する。

続いて陀羅尼助茶屋。

陀羅尼助茶屋を通り抜けると、すぐに松清茶屋がある。
「まつきよ」ではなく「まつせい」。

わらじはきかえ所。脱ぎ捨てて掛けられたわらじは見当たらなかった。

油こぼし。
伊勢山上の「油こぼし」と比べると、ずいぶん簡単である。

鐘掛岩。「かねかけ」でよいが、古文書では「すずかけ」ともある。
山上ヶ岳の行場の中でも、難所のひとつとされている。

鐘掛岩のテラスは絶景ポイント。
稲村ヶ岳。

大天井ヶ岳と、はるか背後に金剛山、大和葛城山、二上山、生駒山…。

ここはまずMr.Dashが先にフリーで上がり、お客様に簡易ハーネスを着けていただいて
ザイルで確保して登って頂いた。
まさか登らされるとは思っていなかったお客様。アドレナリン全開の様子だが、
皆さん、うまく登って来られた。

鐘掛岩の上にたたずむ役行者像。
巻き道を行ってしまうと、この景色には出合えない。

鷹ノ巣岩。
昔はここで捨身行が行われていたが、事故が多く、西の覗に場所が変更されたという。
また、この岩は、吉野山・蔵王堂の「蛙飛び行事」の由来でもある。
西の覗では、ちょうど捨身行の真っ最中だった。

西の覗のすぐ先から、アケボノツツジ咲く岩壁をみる。圧倒的な迫力だ。

いよいよ山頂部にさしかかる。龍泉寺の宿坊前を過ぎる。

妙覚門。これを通ると、深い悟りの世界に入るといわれる。

最後の石段を登りきると、大峰山寺に到着する。
修験道の根本道場であり、日本最高所の国指定重要文化財だ。
5月3日の戸開式から、9月23日の戸閉式までの143日間、本堂の扉が開く。
解体修理の際、2体の小さな黄金仏が見つかったことでも知られる。

すぐ上が、山上ヶ岳の山頂で、一等三角点が据わる湧出岩である。

山頂直下の笹原からは、八経ヶ岳、弥山、稲村ヶ岳などが見渡せる。

下山は、まずレンゲ辻をめざす。アケボノツツジが美しい岩稜を横目に、
鉄製の階段を下っていく。

登山道脇にアケボノツツジが咲いていた。近くで見ると、また違った美しさ。

複数の鉄階段で、小稲村の岩峰を巻き下る。

レンゲ辻の女人結界門で、小稲村を見上げる。

レンゲ辻からは、ガレガレと滑りやすい荒れた道を下る。
見上げると、新緑が輝いていた。

荒れた道はさらに続く。沢の水はかなり少なく、本来の渡渉箇所にも、水は全く
流れていなかった。ぐんぐん標高を下げていく。

林道終点に出て、ほっとひと息。清浄大橋へ続く林道脇に、ヤマシャクヤクが
咲いていた。

清浄大橋に到着。

駐車場から、山上ヶ岳を見上げる。ああ、さつきまで、あそこにいたのだと、
感慨もひとしお。
一息ついたころ、ともちゃんが運転するお迎えのクルマがやってきた。