
■メイン写真
金剛頂寺の境内に咲く、天然記念物のヤッコソウ
■今回のコース
23日 ニューサンパレスむろと⇒四十寺山⇒道の駅キラメッセ室戸⇒第26番・金剛頂寺⇒
第25番・津照寺⇒道の駅キラメッセ室戸⇒ホテルTAMAI[泊]

高知遠征の2日目。
ニューサンパレスむろとで、快晴の朝を迎えた。
午前中は、半日で往復できる低山、四十寺山(しじゅうじさん)へ登る。
オーシャンビューがすばらしい山だ。
四十寺山は、昨日訪れた最御崎寺が元々あったと伝わる場所で、その奥ノ院にあたる。
かつては伽藍が40箇所あったことが山名の由来だ。

登山口の手前には、6~7台が路肩に駐車できるスペースが指定されている。
少し東に進むと、登山口を示す標識がある。

入口の路傍に、外来種で、園芸向けに改良された種でもあるトレニアが咲いていた。

キツネノマゴ。

かつて棚田だったのか、その右手を上がっていく。

ゆっくり歩きはじめて15分。四十寺山が見える。

幅広の、歩きやすい登山道だ。

マルバハギだろうか。この時期になってもハギがまだ咲いている。さすが南国土佐。

センブリ。

第1展望台に到着。山の規模を考えると、豪華すぎる設備だ。

展望台からのすばらしい展望。

サルトリイバラ。
地方によってサンキライ、ガラタチ、ガラタテ、ボンガラ、クイノハ、ガメノハ、
ボテなどと多彩な呼び名があるが、このあたりではどうなのだろうか。

ヒオウギの実。真っ黒だが、これが若の枕詞に用いられる「ぬばたま」の由来だ。

山頂直下で「にしり岩」へ寄り道する。
にしり岩は、南に50mほど下ったところにある。
高さ7~8m、幅12mと言われるが、見たところ、もう少し小さいかも。
かつて空海は、現在の金剛頂寺付近で、室戸に出没する天魔や妖怪、魑魅魍魎どもを
退治していた。四十寺山の麓の農民たちがこの話を聞き、空海に四十寺山で加持祈祷を
行ってもらったところ、魑魅魍魎は空海の掌の中に吸い込まれた。空海はその手を
四十寺山のこの巨岩に押しつけ、さらに足で踏みつけて、魑魅魍魎を岩に封印したという。
閉じ込められた魑魅魍魎のせいか、岩は今でもわずかに移動しているといわれ、
「にしり岩(ずれる岩)」と呼ばれるようになった。

もとの登山道に戻ると、すぐに第2展望台に到着する。

さっきよりも高度感が増して、迫力を感じる眺め。

展望台の裏にあったシロダモの実。

ものの2~3分で、四十寺山の山頂に着く。
簡素な造りで、鍵もかかっていたが、いろいろ調べると、十一面観音、地蔵菩薩、
薬師如来が祀られているようだ。

少し高くなったお堂の裏が、地形的に「山頂」である。
小祠の石仏には「室戸岬権現、宝暦二」と刻まれている。
展望もないこのピークで、かつての隆盛を静かに偲んだ。

元の道で下山しして、クルマを道の駅キラメッセ室戸に走らせる。
ちょうど昼頃になったので、道の駅で弁当を買った。
併設のレストランは、クジラ料理が自慢のようだが満席だったのだ。

すぐ裏の海岸が気持ちよさそうだったので、弁当はここで広げることにした。

午後は、いよいよ今回の旅の主目的であるヤッコソウ群落を求め、
四国八十八箇所の第26番・金剛頂寺に向かった。
行当岬の高台までは、クルマで行ける。
大同2年(807年)、平城天皇の勅願により、空海が薬師如来像を彫造して創建した。
室戸三山の一寺院として「西寺」の通称でも通っている。

境内で見つけたイソザンショウ。
サンショウの名がつくが、ミカン科ではなく、バラ科の樹木。

境内に、天然記念物のヤッコソウ群落がある。
その場所へいざなう、牧野富太郎の立て看板。

ワクワク感が増幅する標石。

そしてヤッコソウとの感動の出会い!!

ヤッコソウは、ツブラジイやスダジイの地表近くの根に寄生する一年生の寄生植物だ。
牧野富太郎が新種認定した。

土佐新聞によると「幡多郡の中学教師だった山本一が生徒を連れ、土佐清水市へ
植物採集に出掛けた。その生徒の1人が加久見天満宮の境内で、この植物を発見する。
山本は牧野に標本を送り、それが新種の植物であることが確認されたのだった。
牧野は山本と自分の名を付した学名で『ヤッコソウ』を発表した」という。


感激さめやらぬまま、第25番・津照寺へ。

立て続けに各所をめぐり、さすがに疲れてきたので、もう一度
道の駅キラメッセ室戸に寄って、カフェタイムに移行していた「鯨の郷」で
休憩することにした。

クリームを凍らせてあるロールケーキとコーヒーで、ゆったり。
このあとは、この日の宿、安芸市の「ホテルTAMAI」へとクルマを走らせた。