
■メイン写真
龍門山の明神岩から、虹と紀ノ川を見下ろす
■今回のコース
田代コース登山口→祠→田代峠→磁石岩→龍門山→蛇紋原→明神岩・風穴→
中央コース登山口→田代コース登山口
雨は朝のうちにやむという予報もあり、この日の登山教室は決行だ。
なのに龍門山は小雨が続き、山頂は真っ白。
それはちょっと残念だったが、磁石岩、明神岩、風穴といった、この山独特の
自然の魅力は健在だった。
ところで龍門山は、蛇紋岩でできている。
蛇紋岩は、カンラン岩が地下深くで水による変質を受けてできるそうだ。
特に地質構造線や断層地帯に多いので、中央構造線沿いの龍門山はまさに典型的と
いえる。脆いので、地すべり地帯になりやすいという。
我々登山者にとっては滑りやすい岩質として知られている。

田代コース登山口から山道に入る。
この日は、JTBパブリッシング・大人の遠足BOOK「決定版 関西の山ベスト100」で
紹介したルートを行く。

途中の小祠。

ツチグリを発見。道中、何度か見かけた。

途中で小雨が降ってきたので雨具をまとう。霧も出てきた。

田代峠直下にある小さな祠。
田代峠に出ると、尾根を越える北風を感じるようになった。

アカマツが多い、歩きやすい尾根道を西へ。
しだいに傾斜が増してきたなと思ったら、磁石岩に着く。
周囲約17m、高さ約4mの磁石岩は、磁鉄鉱を多く含んだ蛇紋岩で、和歌山県の
県指定天然記念物である。

2つのコンパスを磁石岩に置いてみると、あら不思議。
至近距離に置いても、針は互いにあさっての方角を向く。
ちなみにこの写真では、磁北は写真の上の方向である。

すぐ先に龍門山の三角点がある。霧で真っ白。うーん、残念。

龍門山の山頂標識で記念写真。
バックに茂るのは、この季節、枯れているがキイシモツケ群落だ。
キイシモツケは、和歌山県の特産種で、蛇紋岩地帯に好んで生育するという。
5月下旬~6月初旬に白い花が咲く。龍門山の群落は、県指定天然記念物である。

山頂は風が通って寒いので、西にちょっと下りた広場でランチ。
バナナと、もらったリンゴを両手に持ちシアワセそうなともちゃん。

中央コースを少し下りたキイシモツケ群生地で、咲き残りなのか、狂い咲きなのか
分からないが、なんと12月にキイシモツケの花を発見。今年の異常気象のせいか。

蛇紋原に寄り道。巨大な蛇紋岩が谷筋に沿ってガラガラと折り重なっている、
なんとも荒涼とした場所だ。
このあたりまで下りてくると、霧も少し薄くなっていて、岩の上からは紀ノ川の
流れが見えた。

ほどなく明神岩に到着する。
高さ30mほどの、これまた蛇紋岩の露頭で、クライミングのゲレンデにもなっている。
滑らないように、こわごわ岩の上に登ってみた。

おっ、虹が出ている!
微妙な天気の中で、お空からちょっとしたプレゼント。

すぐ横に穴を開けてるのが「風穴」。
石灰岩質の鍾乳洞などは多いが、蛇紋岩の天然洞窟はたいへん珍しいという。
開口部はじつは4か所あり、内部の全長は約32m、2層になっているところも
あり、天井は高いところで11mというから、なかなかの規模である。
昔、麓の村を荒らしまわっていた大蜘蛛を退治するため藤原房前が軍勢を差し向けた
ときに、龍がこの穴から出てきて大蜘蛛と戦い、勝利したという伝説が残る。
また、楠木正成が一時こもったと伝えられているが、こんな竪穴に?
養蚕用の冷蔵庫として使われたこともあるという。

枯葉が積もった下山道、滑らないように細心の注意で歩く。

果樹園の農道に出た。中央コース登山口である。青空、遅いよ!
あとは農道を歩いて、田代登山口に戻るだけだ。

道すがら、フユイチゴやサルトリイバラ、スイカズラなどの
赤い実が印象的だった。
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