Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2026年4月29日(水) [しらびそ高原]隕石クレーターでできた御池山を歩く!!

■メイン写真
御池山の山頂から、光岳、池口岳など南アルプスの南部の山々を望む

■今回のルート
御池山登山口(駐車)→御池山→中郷御池→御池山登山口→クレーター展望台→
御池山登山口→ハイランドしらびそ ホテル「しらびそ高原 天の川」[泊]

4月29日(水)~30日(木)の2日間で、南アルプス南部の支脈にある「しらびそ高原」を
訪ねた。
標高1918mの尾根上に建つ一軒宿の、ハイランドしらびそ ホテル「しらびそ高原 天の川」を
起点に、南側の御池山と、北側の尾高山を、それぞれ日帰りの軽ハイクで楽しんできた。

今回、個人的にたいへん強い魅力を感じていたのは、御池山。
この山の東斜面には、約2~3万年前に直径約45mの隕石が衝突し、直径約900mの
隕石クレーターができた。今もクレーター地形が演習の約40%ほど残っているが、
それがまさに、登山道がついている御池山への稜線なのである。

5~6台が停められそうな駐車スペースから、隕石クレーターの尾根道に入る。
ここで既に標高約1,800mあり、御池山が1,906mなので、100mほどしか登らない。

最初の無名小ピークには大きな岩が居座る。
隕石そのものは見つかっていないというので、これは地球産のもの。

地衣類のサルオガセが多くみられた。

カラマツの葉が堆積して、フワフワした足裏感が心地いい。

光岳が見えた。

次の巨岩は、桟橋で回り込む。

岩が積み重なったような御池山の山頂に到着。
東から南、南西の方向が大きく開け、曇りの天気でありながら、南アルプス南部から
恵那山まで見渡せた。

東側には、聖岳の勇姿が!!
聖岳から光岳へ縦走したのは2006年のこと。そうか、もう20年も前の、若き日のことか。

そのまま引き返すのも物足りないので、尾根の西側、つまり隕石が当たっていない側に
ある中郷御池に寄ってみることにした。
尾根道を離れ、ササが茂るカラマツ林の斜面を下る。

途中でカラマツの花を見つけた。こんな美しいものだったとは。

中郷御池。標高1,780mほど。静謐そのもの。風がなく、水面は鏡のよう。
この池に注ぐ沢はなく、池から出ていく川もない。地すべりか何かで、稜線直下に
窪地ができたのだろう。そこに伏流水がたまったのだと思う。
昔、ふもとの村人たちが雨乞いに訪れたという。魚影はみなかった。

池畔には、御池神社の祠がある。

いったん、駐車地まで戻り、今度は尾根道を北にとる。

右に舗装林道を見下ろしながら600mほど歩くと、クレーター展望台に着く。

展望台といっても人工物は説明看板だけだ。

さっき歩いてきた御池山への稜線が、まさにクレーターの名残だという。
こんな場所で、宇宙からの贈り物を観られるとは感動だ。
衝突時の衝撃波はすさまじかったと思われる。当時、棲んでいたナウマンゾウたちは
さぞかし驚いたことだろう。

この日の宿、ハイランドしらびそ ホテル「しらびそ高原 天の川」に到着。
しゃれた建物だ。

ホテルの前からは、荒川岳(東岳)が見えた。

広場に展示されているのは、遠山森林鉄道のトロッコ機関車。
ここを走っていたものではなく、遠山郷に3路線、最盛期には総延長36.5kmを
誇った。当時は機関車7両、貨車242両、人貨輸送車5両を保有し、廃線後も、
軌道は村道として使われてきた。

ホテルは星の観察に注力しており、ロビーには天体望遠鏡が設置され、
客室には双眼鏡が貸出用に置いてあった。しかし、この日は厚い雲が全天空を覆い、
気持ちのいい風呂と美味い食事のあとは、早く寝るしかなかった。