Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2026年4月11日(土) 三多気の桜から大洞山、苔の石畳コースを歩く!!

■メイン写真
「苔の石畳コース」は、すばらしいコケの楽園だ

■今回のコース
三多気の桜駐車場→真福院→八知太郎生林道出合→大洞山雌岳→雄岳→四ノ峰→
東海自然歩道出合→(苔の石畳コース)→桔梗平→林道出合→真福院→三多気の桜駐車場


久しぶりの大洞山。
1999年「ヤマケイJOY」で、この山の記事を書かせていただいたのが、
思えば、いろんな媒体でガイド記事を書くキッカケだった。そういう、思い出の山だ。

南麓にある「三多気の桜」からのアプローチが一番だが、前日に強烈な風雨があり、
残念ながら花はかなり散ってしまった。散ったばかりの花びらが、水を張った田んぼに
浮かぶ花筏。

水田の土手にびっしりと咲くニリンソウ。
観光客の多くは視線が桜に向くので、この美しさはあまり注目されていない。

ヤマルリソウも咲いていた。

ユキワリイチゲも、数は多くないが健在だ。

真言宗の真福院へは、2本の巨杉が参道をふさぐように立ちはだかる。

その横には、樹齢1000年以上とされる大ケヤキがそびえ立つ。
樹高約25m、胸高周囲約6.7mという。

白鳳時代(670年頃)に創建された真福院。境内のミツバツツジが美しい。
今年2月、蔵王堂の木造蔵王権現像が、三重県の指定文化財になった。
この日たまたま、特別拝観できるという。この機会を逃すまじ。
300円を支払って、石段の先の蔵王堂へ。

蔵王権現像は3体並んでおり、吉野山の蔵王権現像を模したもので、江戸時代の作という。
身の丈は2mほどで、片足を上げている。これは麓で掲示されていた写真。


蔵王権現は、もともとのインドの仏教には登場しないキャラで、修験道の本尊である。

蔵王堂の内部には入れず、実際には足元は見えない。
中央の蔵王権現像。

左側。

右側。
期せずしてめずらしい像を拝めることができ、かなりテンションが上がった。

三多気キャンプ場跡を抜けていく。
ヤマザクラやカエデが植えられているが、最近は整備されず、イトザサの薮が
かなり勢力を拡大していた。

八知太郎生林道に出て、左へ少し行くと、いよいよ大洞山雌岳へ続く急な石段道の
始まり、始まり。

直線距離で300mほどの間に、標高差190m程度を一気に登る。

この標識で、ものすごい急坂は終わり、緩い登りになる。

雌岳山頂に到着。雄岳より標高は低いが、三角点が設置されている。

天気はいいが、微妙に霞んでいる。近くにある古光山も、クリアではない。
高見山などは写真に写らないほどのぼやけた感じだった。
倶留尊山、青山高原、局ヶ岳なども見えていた。

雌岳にある方位盤。山座同定もできるが、見えない超遠くの山まで描いてあり面白い。

雄岳に到着。ここで尼ヶ岳(伊賀富士)を観ながらランチタイム。

北へ続く急坂の途中で、白いショウジョウバカマを見つけた。

やや平坦なところにさしかかると、突然、石灰岩らしい巨岩がごろごろした四ノ峰に着く。

そのまま倉骨峠方面に下って行く。尾根を外れるポイントは紛らわしく、
テープが頼りになる。倉骨峠の手前の三差路で、東海自然歩道に合流。
今日は時間的に尼ヶ岳までは無理なので、ここは右へ、「苔の石畳コース」に入る。

苔むした石畳のトラバース道。
お客様からは、「北八ツまで行かなくてもいい」「屋久島みたい」と歓声。
ルーペで観察したりしながら、じっくり時間をかけて歩いた。

後ろから、よく知った顔。三重県から、Kさんだ!!
やはり山の"旬"を狙う発想は一緒だ。

ハシリドコロが増えてきたような。
薬効成分を含む一方、猛毒のヒヨスシアミン、アトロピン、スコポラミンを含んでおり、
嘔吐、下痢、錯乱、幻覚、呼吸麻痺などの中毒症状に陥り、死に至ることも。

サイゴクサバノオ。

コケ界のアイドル、タマゴケも、もちろんあった。

途中にあるウッドデッキの展望台。
展望台といっても、今はいいが、樹々の葉が茂ってくると景色はほぼなくなる。

桔梗平。
スカイランドおおぼらへは、ここが最寄りとなる。

タムシバ。

ヒュウガミズキ。

サクラの樹の近くに生えていたのは、たぶんアミガサタケ。
針葉樹の近くであれば、シャグマアミガサタケという毒キノコである可能性が高い。

三多気の桜に戻ってきた。午後はすっかり青空になった。
まだ残っているサクラとの色彩の対比が美しい。

南に学能堂山。

まだ露店が営業していたので、特価になっていた唐揚げに舌鼓。
得した気分で家路についた。