Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2026年4月5日(日) [比良比叡トレイル]還来神社~宮メズラ山~梶山~大原を歩く!!

■メイン写真
道中で見かけたカタクリ。

■今回のコース
還来神社→宮メズラ山→魚ノ子山→小出石越→伊香立越→梶山→音無の滝→大原バス停


2017年に、比良山系と比叡山地を結び、1本のトレイルとして制定された「比良比叡トレイル」。
その中でも、もっとも地味で、歩く人が少ないと思われる区間を歩いてきた。
Mr.Dashにとっても、いわゆる「赤線つなぎ」となる。
ヤマビルが増える前に、また、大原などで桜が綺麗なタイミングでと思い、この日に設定した。

湖西線の堅田駅から、江若交通バスで還来神社へ。
このバス路線、春分の日から12月第1週までの土日祝、1日に1便しか走らない。
当区間を歩く人が限られる一因である。

還来神社は、桓武天皇の后である藤原旅子がご祭神。ご本人の遺言で、出身のこの地に
祀られている。旅行の安全、交通安全などにご利益があるという。
山行前にお参りするには絶好の神社だ。

バス道を横断すると、登山口に案内標識がある。
山道に入ると、作業道の分岐はあるが、「比良比叡トレイル」のテープに従うと大丈夫。

急坂の途中で、一瞬、比良山系の南端、霊仙山が見える。

最初の無名ピークを越えて、宮メズラ山へ向かう。

尾根付近にはタムシバの花が多い。ちょうど満開。
昨日は風が強かったため、登山道には花びらがたくさん落ちていた。

宮メズラ山のすぐ手前で、琵琶湖が垣間見えた。
展望に乏しい本日のルートでは貴重な瞬間だ。

樹林に囲まれた宮メズラ山。

10分ほどで、次のピーク、魚ノ子山に到着。三角点があるのみ。
尾根道の向かって右側(京都府側)には、作業林道が走っている。

しばらくは細かいアップダウンをこなしながら尾根道を外さず南下していく。
ヒカゲノカズラがびっしりと林床を覆っていた。

小出石越の分岐に到着。京都側に下りると、大原野北にある小出石集落につながる。

ひとつピークを越えると、伊香立越だ。滋賀県側に下りると伊香立の集落に出る。
登山口で見たのと同じ意匠の標識が立つ。

滋賀県側の作業林道に接する。
「これより西側は、京都市につき雑木等の伐採を禁じる」の看板があった。
京都市だから伐採がダメという、分かるようで分からないメッセージ。
ここが京都市の管理地だから勝手に切るなと言いたいのだろうか?

送電線鉄塔下に出る。この日、唯一といってよい、開けた場所だ。
東に琵琶湖がわずかに見え、西に京都北山の山々が連なる。

送電線鉄塔からはわずかで、梶山のピークに到着する。
名称問題があった山である。

梶山には、「大尾山」の山名表示板が今も残っている。

一方で、小さいが、金属製のプレートもかかっており、ここに地名問題の説明が
書かれている。大事なことなので全文を掲載する
『(大津市伊香立南庄町の小字名・・・「梶山」)
 (南庄生産森林組合公認の山名・・・「梶山」)
 2万5千分1地形図「大原」(昭和45年発行)に「大尾山」と初めて記載されたが、
 これは「梶山」を「木尾山」と読み誤り、さらに「大尾山」と誤読したために
 生じた「架空の山名」である。地元の山林を管理する南庄生産森林組合からの
 要望により、現在発行されている、2万5千分1地形図「大原」には「梶山」と
 正しく記載された。「大尾山」は誤りであり、使わないでほしい。』

なお参考までに、「山城三十山」では、この山は「童髯山」と紹介されている。
古くは大原側からは、こう呼ばれていたようだ。

大原へ下山をスタートする。

沢の流れに絡むようになると、難路を覚悟させる標識が立つ。

鎖場を慎重に下る。急斜面のすぐ下が三ノ滝なのだ。

鎖場から見た三ノ滝。

三ノ滝直下の金属階段。

その後はひどい倒木が谷筋にかかり、その都度、渡渉を繰り返して避けたり、
倒木をくぐったり、越えたり、なかなかアスレチックなことになっているが、
これでもかなり歩きやすくなった。台風災害で木が倒れてしばらくは、
かなり大変だったのを憶えている。

谷中にクリンソウの株。
このあと、常連のお客様から「私のズボンにヒルがついてます~」。
登山経験を積み、衣類にヒルがついた程度では取り乱さない。
このあと、まずは平らな場所まで移動し、落ち着いて駆除した。
実はこの日、ひょっとしたらヒルが出るかもと思い、登山口で全員の靴に
ヤマビルファイターを噴霧していたのだが、やっぱり出た。

微妙なトラバースを経て、、、

ちょっと見づらいが、二ノ滝を見下ろす。

まだ鎖場が出てくる。最後まで息が抜けない。

左下に音無滝(一ノ滝)。

音無滝からは、もう安全な遊歩道だ。

三千院も、16時を回ると人の気配がなくなる。
土産物屋も閉め始めている。

脇を流れる川は、先ほどの沢の下流になるが、「呂律が回らない」という
言葉の語源になった場所である。

バス道に出る手前に、菜の花畑があった。

サクラも綺麗に咲いていた。

バスが出るまで20分ほど、自販機で熱いコーヒーを買って、ゆったり座って帰った。


[この日、見かけた花たち]

■イワウチワ(トクワカソウ)
 全部で数輪しか見なかったが、もう咲いているのかというイメージ。

■カンスゲ

■ヤマネコノメソウ

■シハイスミレ

■カタクリ
 意外な発見であった。トレランの人たちに貴重な株(未開化)が踏まれてしまったので
 彼らが去ったあと、小石で囲っておいた。

■ミツマタ
 梶山から大原へ向かう下山途中、登山道からは離れた谷中に咲いていた。

■ミヤコアオイかな?

■シロモジか、ダンコウバイか

■ニッコウネコノメかな?

■シロバナネコノメソウ
 赤い葯の時期は終わっていたようで、はじめはシロバナネコノメソウではないのかもと
 思った。こんなトコロに咲いているとは驚いた。

■イカリソウ