Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2026年2月7日(金)~9日(日) [須坂]米子大瀑布、大迫力の氷瀑へ!!

■メイン写真
鉱山跡から見た米子大瀑布。権現滝(左)、不動滝(右)

■今回のコース
冬季駐車スペース⇒(雪上車)⇒駐車場→周回路分岐→雨宿岩→不動滝展望スポット→
米子不動奥之院→権現滝展望スポット→根子岳山荘→米子硫黄鉱山跡→あずま屋→
周回路分岐→駐車場⇒(雪上車)⇒冬季駐車スペース⇒湯っ蔵んど


長野県須坂市にある米子(よなこ)大瀑布。
四阿山根子岳の、長野県側からの登山拠点でもあり、秋の紅葉のころは大人気だ。
この滝群は、冬にみごとに凍りつき、巨大氷瀑となる。

ここへ通じる林道は、冬季は積雪のため車両は通行禁止だ。
そこへ昨年から、(株)マウンテンワークス(https://yonako.jp/winter/)の尽力で、
雪上車を使って立ち入りできるようになった。
登山者は、林道の途中でクルマ(4WD車、スタッドレスタイヤ必須、チェーン装備)を
路肩に駐車し、そこから林道終点までの約3.6kmを、雪上車に乗せてもらう。

なかなか乗れる機会もない雪上車。揺られること30分強で、林道の終点へ。
無雪期は、ここまでクルマで入れる。
トイレは簡易トイレが1ブース、設置されていた。
登山靴、スノーシュー、ストックがない人は、ここで道具を借りる(有料、事前申込)ことも
できるが、我々パーティは完全装備で臨む。

さあ、スノーシューで行動開始だ。

登山道に入ってすぐ、左に出現するのは熊野権現祠だ。
米子不動尊は、修験の山でもある。

まずは頑丈な橋を渡る。下を流れる川の水は赤い。
あとで立ち寄るのだが、ここはかつて鉱山もあったことから、このあたりの沢の
幾つかは、水が飲めないという。

前半戦の難所である吊橋。数年前の台風で流され、新しく架けられたもの。
この橋に雪が30cm積もったら耐荷重量になるとのことで、スタッフが除雪している。
歩いて渡る際も、1人ずつ渡り、橋の負担を軽減してほしいとのこと。

やがて右側に米子大瀑布を構成するメインの滝の一つ、不動滝(92m)が見える。
古くから修験者の「みそぎの場」として知られていた。
氷が青く見える。関東ではほぼ見られない光景に、ご参加のお客様から歓声があがる。
よく見ると完氷しておらず、一部に水が落ちていくのが見える。

右端に細く見えるのは、無雪期には水流がなくなる黒滝で、冬季しかみられない
「幻の滝」だ。

急斜面をトラバースぎみに上ると、米子不動尊奥之院に着く。
日本三大不動尊の一つ(諸説あり)に数えられ、白山を開いた泰澄一番弟子・浄定が
開山した。後になって熊野信仰などの影響をうけ、山岳修験道霊場として栄えた。
戦国時代には上杉謙公の念持仏の不動明王を本尊として祀った。
本坊は、現在は麓の里にある。

その向かい側に建つのが、根子岳山荘だ。
(株)マウンテンワークスが、本格営業に向け、種々、努力をされている。

奥之院の右から、山側に少し上ると、先ほど見た不動滝に、より近く迫ることができる。
無雪期には山伏などが滝行に励むという。
これまた、ド迫力である。

展望スポットには大きな倶利伽羅剣(不動明王が右手に持つ剣)が立てられている。

剣の鍔のデザインが「ネコ」のようにも見える。根子岳だから(笑)?
なお、このデザインは根子岳山荘のイメージマークにも採用されている。

奥之院に戻り、今度はその左手から少し奥に進むと、権現滝(82m)が望める。
少し小規模になるが、より険しさが伝わってくる。

根子岳山荘に戻り、ストーブがつけられた室内で昼食タイム。
根子岳山荘の歴史は古く、1919年に茶屋として建てられ、その後、滝山荘として
宿泊可能な山小屋となったが、2000年代に経営者が亡くなり、廃墟化していた。
それを(株)マウンテンワークスが2018年から少しずつ改修している最中だ。
ツアー利用者には、山荘からコーヒーやスープなどが提供される。
これがじつに嬉しい。

外の気温はマイナス9度くらいか。あまり寒くない。

午後は、硫黄鉱山跡からの米子大瀑布が一望できるベストポイントを目指す。

硫黄鉱山跡の平坦地の直下から、米子大瀑布を俯瞰する。
100m以上ある岩壁に、凍てつく権現滝(左)と不動滝(右)が竜のようにへばりつく、
壮大な風景。
ちなみに不動滝は別名「白龍の瀧」、権現滝は別名「黒龍の瀧」、二つを総称して
「双龍の瀧」とも呼ばれる。

平坦地の横は、シラカバ林。霧氷がうっすらできていて幻想的だ。

平坦地には、かつて精錬所のほか、社宅、保育園、大浴場、売店などがあった。
ここに1500名が住んでいたというから驚きだ。
実際の掘削現場は、もっと南東に、山に入ったあたりだという。
公衆トイレは冬季閉鎖

200mほど北には、学校、テニスコート、事務所、記念碑、経営幹部の社宅などが
あったという。
現在はあずま屋があり、ここで最後の休憩をとる。ここが本日の最高標高点だ。
米子大瀑布は、また少し角度が変わって見えておもしろい。

つづら折りの登山道を下る。

無事に登山口に戻ると、雪上車はスタンバイ完了。
帰りは、林道のカーブミラーを通りがかるたびに、映り込む雪上車の写真を撮る。
これのタイミングが、じつはかなり難しく、雪上車のキャビン内は大いに盛り上がった。

下山後、帰りに日帰り温泉「湯っ蔵んど」内の喫茶コーナーで、コーヒー、団子、
アイスクリームなど、めいめいアフター登山を楽しんだ。
入浴してもよかったが、今回利用した長野駅前のビジネスホテルは、天然温泉水を
使用していたので、寝る前に入浴することにしたのだ。

長野駅の近くで、楽しかったスノーシューハイクを反芻しつつ、地元食材に舌鼓。
おつかれさまでした~!!