Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2025年11月30日(日) M社の登山ツアーで、福井・滋賀県境の三十三間山へ!

■メイン写真
風神へ向かう尾根筋で、秋のやさしい光に輝く紅葉

■今回のコース
倉見登山口→風神ノ滝→最後の水場→夫婦松→風神→尾根道出合→三十三間山→
(往路を戻る)→倉見登山口


M社の登山ツアーで、関西百名山のひとつ、福井・滋賀の県境にある三十三間山を
ガイドしてきた。
京都の三十三間堂の棟木に使われたヒノキ材を伐り出した山として知られる。

駐車場は2か所に分かれているが、下の駐車場は満車、上の駐車場にクルマを停めた。
ここがこれほど混雑しているのを初めて見た。人気が出てきているのだろうか。

獣除けのゲートを通って、渓流沿いに作業林道を進む。
「山頂まで3km」の標識で右折する。

すぐに風神ノ滝が見えてくる。
落ち口に石垣が造られ、水流を強制的に曲げているので、半分、人工の滝といえるが、
滝のフォルム自体は美しい。

谷筋の林道をさらに進むと、向こう岸に密生するキリの黄葉が輝いていた。

「最後の水場」で谷筋を離れ、スギ植林の中を支尾根に向けて急坂を上る。

支尾根からは、地味にしんどい坂が続く。

尾根に出ると、落葉広葉樹林に変わる。カエデの紅葉が美しい。
この日の若狭町の最高気温予想は17度。坂を登っていると汗がにじむ。
11月も今日で最後なのに、手袋すら不要だ。

カエデの下で、しばしば足を停めて撮影会になる。

夫婦松に到着。休憩に向いた地形になっているものの、松は枯れている。

夫婦松の逆側に目をやると、樹々の切れ目から若狭の海が見える。

やがてアスナロ(明日檜)が出現する。
ヒノキの仲間ではあるが、木材としてはヒノキに劣る。葉はヒノキに比べ、広く
つぶして広げたような感じだ。

主稜線が近づくと、傾斜が強まる。昼前で空腹を感じ始める。
主稜線の直下に「風神」の石碑がある。「国家安全 悪風退散」と刻まれた石碑に、
江戸時代の麓の民衆の願いを感じる。
このあたりで主稜線の風を避けてランチタイムとした。

すぐに福井/滋賀県境の主稜線に出ると、背の高い樹木は姿を消し、ススキの銀穂が
輝いているのが見える。東南方面には霧の雲海ができている。

左に若狭湾三方五湖を眺めながら山頂をめざす。
途中に設置されていた風況観測塔は撤去されていた。
風力発電施設の建設計画があるが、そのための風力観測データを取り終えたのだろう。

標識の下に獣の骨を発見。誰かが集めて置いた感じだ。

ブナ林に囲まれた三十三間山の山頂に着く。既にすっかり落葉している。
風がない山頂は、おだやかな太陽の光でポカポカ。

往路をそのまま戻り、無事下山。少し時間があったので、熊川宿の道の駅で休憩。
鯖街道の古い宿場町は、往年の賑わいを今に残しており、散策も楽しい。

下山は元の道を戻る。
往路に確認していたヒラタケ群落で、胞子を発散し続ける様子を観察。
ヒラタケ背が届かない高所に大群落を形成していた。

夕刻、低くなった太陽光は、キリ群落をより美しく照らし出していた。

下山後、道の駅 若狭熊川宿に立ち寄り、小腹を満たしたり、お土産を買ったり、
楽しい時間を過ごした。