Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2025年12月4日(木) [熊野市紀和町]筏師の道(瀞峡~木津呂手前)、丸山千枚田をガイド研修で歩く!

■メイン写真
丸山千枚田と一族山

■今回のコース
瀞峡駐車場→山彦橋→連動出合⇒道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里⇒丸山千枚田赤木城

所属する奈良山岳自然ガイド協会の実地研修で、「筏師の道」の瀞峡~木津路(手前)区間と、
丸山千枚田および赤木城跡を歩いてきた。
いずれも近年、お客様のニーズが高まっていることに応えるためだ。

今回のスタートは瀞峡。
実際に筏師が歩いた方向とは逆の、上流から下流に向かって歩く。

なんとも美しい自然の造形だ。

山彦橋を渡る。

対岸に渡ると、三重県熊野市である。
序盤、断崖に桟橋がかかるが、そのあとは平穏な山道になる。

木津呂展望台への分岐には、休憩ベンチが設置してある。
尾根通しの木津呂展望台へは、標高差で400m以上、登らなくてはならない。
今回はトラバースしている筏師の道をたどる。

碍子が残る。最近までの生活の匂いがする遺構には、なんともいえないノスタルジー
感じる。

クルマを回送して、ちょうど昼頃に道の駅 熊野・板屋九郎兵衛の里に着く。
熊野地鶏のチャーシュー入りラーメンに、柚子胡椒を入れてもらう。
これがなかなかの美味だった。

道の駅からは、紀州鉱山選鉱所跡が見える。
研修では時間の関係で寄れなかったが、これは興味深い。
奈良時代から採掘がはじまり、一時は東洋一の銅鉱山と呼ばれた。

昼食の後は、再びクルマで移動。今度は丸山千枚田へ。
田植えの時期と、稲穂が黄金色に垂れるころ、一眼カメラを構えるおっさん達で
ごった返す、人気の観光地である。

振り仰ぐと、風伝アルプスの支脈にある589m峰の岩峰が迫る。
正式な登山道はどうやらなさそうだが、登高欲をくすぐられる。

丸山神社。ここの祭神は石凝姥命(いしこりどめのみこと)。
古代の銅鏡製造に関する神様だ。紀州銅山の存在を考えると、古代から、
精銅技術が発達していたことを物語る。
天の岩戸に隠れたアマテラスが、ウズメの踊りに興味を示してわずかに岩戸を
開けた時、石凝姥命が鏡をアマテラスに向けて、顔を映させるシーンがある。
アマテラスが油断した瞬間、タヂカラオが岩戸をエイヤッと開けるのである。

丸山千枚田の中ほどにある大石を見下ろす。なぜ、あんなところに巨岩が?

最後に赤木城跡に立ち寄る。
豊臣秀吉が金属と木材資源の支配をもくろみ、この地域で厳密な検地を
試みたことに反抗しる地元住民が一揆を起こしたことから、その対策として
藤堂高虎が築いた城とされる。小規模だが、石垣がみごとな城である。

赤木城跡からは、風伝アルプスの玉置山が間近に望める。
大峯奥駈道上にある玉置山とは別の山で、裏玉置とか、元玉置と呼ばれる。
なかなか険しい岩稜が、これまた山が"呼んで"いる。

北に、ひときわ尖ったピークがあったが、現地では同定できなかった。
帰宅して調べると、池原貯水池の南、大俣川西ノ谷の水源にあたる
991.3m峰であることが分かった。

さて、今回の経験を活かし、どのような魅力あふれる企画に料理しようか。
楽しみは増すばかりである。