
■メイン写真
行場ルートの最初、天狗の岩。ここは登らずに拝むだけ
■今回のコース
貴生川駅⇒(クルマ)⇒飯道神社一の鳥居→登山口→飯道神社→不動の押し分け岩→
飯道山→杖ノ権現茶屋休憩所→岩壺不動尊休憩所→日吉神社→貴生川駅
M社のツアーで、甲賀市の飯道山をガイドしてきた。
朝からずっと小雨が降り続く、あまりうれしくないコンディション。
飯道神社を囲むように作られている、険しい岩場の行場巡りルートが、この日の
見せ場なのだが、どう考えてもこの状況では危険。
ということで、比較的簡単な「不動の押し分け岩」まで行って、行場の雰囲気を
少しでも体験していただき、そこから引き返すことにした。
一の鳥居まではクルマで行く。
そこからゴルフ場に沿った道をしばらく進むと、あずま屋がある、登山口の広場に着く。
雨に濡れた路面にサワガニが多数、上がってきていた。

二つ目の鳥居をくぐり、参道に入る。登山道と言っても飯道神社への参道である。

参道の途中にある地蔵宿跡。

急登を終えて境内に出ると、役行者像に迎えられる。
飯道神社は、もとは修験系の飯道寺で、多くの堂宇を擁していたが、
明治の廃仏毀釈で神社に衣替えした。
寺の時代には、多くの山伏や忍者が修行したらしい。

境内のトイレが新しくなっていた。前回、訪れた時は建設中だった。

飯道神社の本殿にお参り。

雨が小やみになったので、行場のとっかかり部分だけ、入ってみた。
ただでさえ足元が悪く危険箇所もあるので、核心部に入る手前で
引き返したが、「不動の押し分け岩」だけはくぐってきた。
境内に戻り、蔵の庇で雨を避けながら昼食をとった。

未舗装の林道を進むと、飯道山の頂上への山道が分岐する。
笹が茂るその道をしばし上ると、飯道山の山頂に着く。
この日は雨。当然ながら、展望はゼロで残念。
杖ノ権現茶屋休憩所に下り、岩がゴロゴロした道を下る。
道に出てくるサワガニを踏みつぶさないよう気を配る。

岩壺不動尊の休憩所に着く。公衆トイレもあり、ここで思い切って大休止。

あとは林道を歩くだけなので、気分的に楽である。
集落に出て、日吉神社で樹齢600年と言われる巨大ケヤキを見物。
最後まで小雨は止まなかったが、ずぶぬれになるほどの大雨にならなかったのが
救いだった。