Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2025年7月20日(日) [霧ヶ峰]車山~ゼブラ山~八島ヶ原湿原を周回。快晴の絶景を楽しむ(行程編)!

■メイン写真
車山から白樺湖蓼科山を眺める。どことなくスイスっぽい景色だ。

■今回のコース
ヒュッテ・ジャヴェル(沢渡)→車山肩→車山→車山乗越→殿城分岐→南の耳→北の耳→ゼブラ山→
八島湿原→ヒュッテみさやま→旧御射山社→ヒュッテ・ジャヴェル


久しぶりに霧ヶ峰、八島ヶ原を訪ねた。
おだやかな地形からの大絶景と、さまざまな高山植物が観られ、大好きな場所だ。
今回は、ご当地としては少し温度が高い中ではあったが、遠くまでクリアな快晴に恵まれ、
感動の山旅となった。

前泊した静寂の宿、ヒュッテ・ジャヴェルを出発。

ヒュッテ・ジャヴェルのテラスでくつろぐキセキレイ

沢渡から、まず車山肩をめざす。ノビタキが高らかに歌う。
花はいろんな種類が見られたので、別途まとめて紹介したい。

半時間ばかり、緩やかに標高を上げていくと、いよいよ霧ヶ峰の魅力である
全方位の大展望が楽しめるようになってくる。
槍・穂高連峰は、やっぱりシンボリック。

立山連峰針ノ木岳蓮華岳あたり。

爺ヶ岳鹿島槍ヶ岳五竜岳

乗鞍岳

木曽御岳。

車山肩では、電線でシカを遮った区画内にのみ、かつての名物・ニッコウキスゲ
みられる。20年ほど前は、見渡す限りのニッコウキスゲ群落だったのに。

車山肩にあるコロボックルヒュッテには、長い行列ができていた。

今度は甲斐駒ヶ岳北岳間ノ岳仙丈ヶ岳の、南アルプス北部のオールスター。

車山を目指して登り始めると、斜面を吹き上げる風にササの葉がめくれ上がって
キラキラと白く光っていた。

ビンズイも上機嫌。

お待たせ、富士山もシッカリ見えた。

アザミに吸い寄せられているのはヒョウモンチョウ
ウラギンヒョウモンかな?

八ヶ岳連峰が端から端まで!!

車山の山頂に到着。
白樺湖側からリフトでやってくる観光客で展望デッキは混雑していた。
山名表示の場所も、若干ではあるが、記念撮影待ち。

山頂には気象レーダー観測所がある。
1999年に気象庁が設置したもの。中に直径4mのパラボラアンテナがある。

山頂に鎮座する車山神社。
創建年は不明。車山周辺は、縄文時代から山々を遥拝する祭事場、聖地であり、
実際に周辺から祭祀に使う宝具や呪具が出土している。

山頂からは、黒斑山や浅間山も見えるようになった。

根子岳四阿山
今回、日本百名山をいったい幾つ見たのだろうか。

車山乗越に下る手前で、「スヌーピー岩」。
このあたり、たまにボコッと出ている安山岩がみられる。
霧ヶ峰一帯は古くは海で、隆起と火山の噴火と今のようになった。
火口はエコーバレースキー場のほうにあったらしい。

車山乗越の分岐。ずっと日陰がないが、意外に対処できる程度だった。
霧ヶ峰が草原化しているのは、近世以降、周辺の村々の入会地であり、肥料の原材料と
して干し草をつくるため、毎年、山焼きが行われてきたためという。

コウリンカのオレンジ色の向こうに峰々が連なる。
美しく、雄大だ。

南の耳のピークへは、最後は緩やかなガレ場を登って到達する。
山名表示のバックには蓼科山の端正な三角形がそびえる。

西に目をやると、すぐ下に物見岩が見える。
イカーたちが思い思いに休んでいた。

続いて北の耳へ。
日差しは強いものの、心地よい風が吹いており、ここでランチタイムとした。
歩いていなければ、汗が噴き出すことはない。

北の耳から見た八島ヶ原湿原
今から、あれを目指していくのだ。

風がさえぎられて、妙に暑い区間が続いたが、ゼブラ山に到着。

ゼブラ山からの下りになって、ようやくミズナラなどの樹林帯に入る。
獣除けゲートをくぐると、いよいよ八島ヶ原湿原だ。

物見岩から蝶々深山へと続く道との分岐にあった古い公衆トイレはなくなり、
きれいに整地されていた。
そして、100mほど先の奥霧キャンプ場跡に新しいトイレができていた。

八島ヶ原湿原の遊歩道に入ると、当たり前だが稜線上とはまた違った花々が
現れて楽しい。

八島ヶ原湿原は、一部に水面が見えており、ここは鎌ヶ池といわれている。

湿原の西端の八島ヶ池。湿生植物の浮島が幾つかみられる。
八島ヶ原湿原は泥炭層が積もった高層湿原で、徐々に埋まりつつあるらしい。

大学が野生生物の調査用にカメラを設置している。
ここもご多分に漏れず、シカの侵入問題が顕在化している。

みさやまヒュッテが見えてきた。
何度かお世話になったことがある、瀟洒な山小屋だ。
ここは夕食もおいしい。

みさやまヒュッテでは、外のデッキでカフェも楽しめる。

ここまで暑い中を歩いてきたので、りんごジュースの美味かったこと。
しばらくクールダウンできてよかった。

すぐ近くに、旧御射山社がある。
ここからはこんこんと冷たい清水が湧き出している。
両手をしばらく浸していると痛いくらいだ。

あとは、ひとがんばりで沢渡に戻るだけ。
充実の周回トレッキングとなった。