
■メイン写真
奥駈道の途中にある大ヒノキ。さまざまな種類の樹が一体化している
■今回のコース
龍泉寺→かりがね橋→大原山→岩屋峰→大天井ヶ岳→五番関→五番関トンネル登山口
今年もM社の登山ツアーで、[大峰]大天井ヶ岳をガイドしてきた。

龍泉寺から登山スタートだ。境内を参拝したのち出発する。

滝行場ではすでに読経が始まっている。静かに、速やかに境内を抜け、
遊歩道に入る。

天然記念物の巨樹を見ながら、数分でかりがね橋へ。「かりがね」はイワツバメのこと。
全長120m、高さ50mの。天川村最大の吊橋で、村の中心部が一望できる。

展望台、野鳥の観察台を経て、年々、草深くなってきた道を上がって稜線に出る。
稜線上のいちばん上の展望台(立入禁止)は、朽ちた床板に草がびっしり。
すぐ奥には古い公衆トイレの廃墟が建っている。

やがて傾斜が強まってくる。この日、最大の急登が始まる。
踏み跡が交錯する植林の中を登っていくと、石灰岩の露岩が現れる。
市街地は猛暑のはずだが、この日は北からの涼しい風が吹いており、快適だ。

岩屋峰に到着。わずかに山上ヶ岳方面が覗く。
去年までなかった山名プレートが付けられていた。
素朴な私製のもののようだが、たぶん、また除去されてしまうのだろう。
岩屋峰から先は、右側が自然林となり、ブナやミズナラ、カエデなどの落葉広葉樹を
眺めながら歩くのは楽しい。

P1328手前の鞍部で昼食タイムをとったが、ここも風が抜けて涼しかった。
P1328にも、さっくの岩屋峰と同じ意匠の札がかかっていた。

石灰岩が露出した狭い尾根道になる。

2回目の急登は、左側が美しい自然林になる。風はいつの間にか南風に変わったが、
蒸し暑さはない。

急登を終えると、いきなり大天井ヶ岳の山頂に出る。
山頂からの展望は、今はほとんど得られなくなったが、関西の夏場の登山は
眺めよりも、涼しい木陰がよい。
山頂で大峰奥駈道に合流すると、登山道もずいぶん歩きやすくなる。
自然林の中、古き良き大峰を感じる。

ヒノキなどの何種類かの樹木の根っこが複雑に絡まった巨樹(メイン写真)。
「天空の城ラピュタ」を思わせる。登山道を10mほど外れるだけで、
こんな魅惑的な自然に触れられる。

下山への急坂に差し掛かる直前にも、登山道を10mほど外れると、
ミズナラの巨樹に出会える。
木段が朽ちたあと、鉄の杭だけが残って危なっかしい急坂を下る。
杭にテープが巻かれているのがありがたい。

急坂を終えて、木の根を踏み越えていくと、突然、開けた台地に出る。
おそらくかつて、茶屋があったと思われ、尼崎からの寄進石の残骸がみられる。

五番関に到着。
女人禁制の山上ヶ岳へ続く道には、女人結界門が立っている。
ちなみに五番関、「五番目の関」ではなく、かつてこのあたりに碁盤の目のような
線が入った岩があったことが由来だが、今は見当たらない。
最後の急坂を下りると、ともちゃんがクルマを回して待っている五番関トンネル
登山口だ。午後になって、かなり気温も上がってきた。
途中、涼しい風が吹いていたとはいえ、全体を通じて汗は大量にかいた。
水分を積極的に摂ってもらったので、誰も熱中症にならなかったのがよかった。
最後は洞川温泉ビジターセンターで入浴。風呂上がりにアイスクリームや
冷たいドリンクを楽しんで、身体をリセットした。