■メイン写真
小倉山への登山道から、桂川(保津川の下流)を望む。実は京都タワーも見えている…
■今回のコース
嵯峨嵐山駅→嵐電天龍寺前→嵐山公園・頂上展望台→小倉山→六丁峠→一の鳥居(鳥居本)→
化野念仏寺→曼陀羅山→二尊院前→大河内山荘前→嵯峨嵐山駅
最近の嵐山界隈をちょっと見に行ってきた。
渡月橋は渡らずに、保津川の左岸にそって、まずは嵐山公園をめざす。
観光客は、外国人がほとんどだ。
河畔にアオサギが直立不動で固まっていた。外国人観光客がカメラを向けていた。
その先にはカワウもいた。
嵐山公園に入り、周恩来の詩碑に続き、角倉了以の銅像下を通る。
この銅像、京都三大銅像の筆頭とのことで、他の2つはというと、円山公園の坂本龍馬像と、
三条京阪駅の高山彦九郎像だという。
嵐山公園には、小倉百人一首が刻まれた岩が配されている。
藤原定家が選定した小倉百人一首は、もともと息子・為家のの舅である宇都宮頼綱から、
小倉山荘(中院山荘)の障子色紙として依頼されたものである。
なお、「小倉百人一首編纂の地」の碑は、常寂光寺にある。
小倉山への登山口。ここから山道となる。外国人はおろか、人間の姿がなくなる。
ルートはしばしば複線化しており、いろんなサイトを見ると迷っている人も散見されるが、
尾根から外れないように最も濃い道を選べば、問題はない。
途中で展望が開ける。比叡山や雙ヶ岡方面が見える。
傾斜はそれほどきつくないが、ガイドロープが張られた箇所もある。
手作りの丸太ベンチは随所に現れる。
標高260mあたりの分岐は右へ(左でも行ける)。山友会の小さなプレートが助けに。
遊歩道に合流する。ここは右へ下る。左へ上っても、小倉山の山頂ではない。
ところで、左へ詰め上がった広い無名ピークまで遊歩道がつけられているが、
なんとも中途半端。
右へ下ると、やがて左側に高いフェンスが現れる。
植生をシカの食害から守るためとの、京都市の都市計画課の表示があるが、
フェンスの向こうの緑が濃いといった気配はない。
少し進むと、フェンスが途切れている。これではシカは入り放題だ。
どうしてこんなふうになっているのだろう。
この、フェンスの途切れたところから、小倉山のピークを目指す。
小倉山(296m)の山頂。木立の中で、展望は全くないのが残念だが、
小鳥の声が響く、なんだか心地いい場所だ。
遊歩道に戻り、さらに下ると、嵐山高雄パークウェイと接する。
車止めのゲートがある。なお、嵐山高雄パークウェイは歩行禁止だ。
パークウェイの左側に沿う細い山道に入る。
時折、固定ロープの岩場があるが、慎重に行けばそれほど難しくはない。
保津川の流れが真下に見えるポイントが2ヶ所ある。
六丁峠に到着。事実上、山歩きは終了。頭上をパークウェイが交差する。
立体交差する峠というのも珍しい。
舗装道を下る。息を弾ませた自転車乗りが次々に坂を上がってくる。
一の鳥居(鳥居本)に出てくる。ここからは外国人観光客がわんさかいる。
護法堂弁天に寄る。
この山はもう来ることはないかな。
最後に嵐山の定番、竹林の小径へ。外国人で混んでいるのは分かっていたが。