Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2025年3月29日(土) [美杉]石名原のミツマタ大群落と、絶景の学能堂山!


■メイン写真
山肌一面をうずめるミツマタ

■今回のコース
石名原簡易郵便局横駐車場→ミツマタ群落→(作業林道)→地形図の破線道(ほぼ廃道)→
(北東尾根)→学能堂山→(北尾根)→標識→(作業林道)→ミツマタ群落→駐車場

最近、関西の各地でミツマタ群落が知られるようになってきた。
三重県津市の石名原にも、大きなミツマタ群落があり、4年ぶりに訪れた。
1955年頃に森林の多目的使用のために植えられたのが始まりで、群落は1.5ヘクタールに
のぼる。

朝早くまで、雨が降っていたが、うまく止んでくれた。
石名原簡易郵便局横の駐車場をスタート。最近はこの時期、駐車場に係員が配備されている。
ミツマタ群落へは1.3kmある。分岐ごとに案内看板あり、旧伊勢本街道の江戸時代の石灯籠を
見つつ、のどかな農村風景の中を行く。

新しく古民家カフェができていた! 今度、時間があるときに寄ってみたい。

いよいよミツマタ群落に入る。
規模の大きさに、初めて訪れるお客さんは驚きの様子。

まずは展望台から、全体を見渡す。

群落内には周回できる遊歩道があり、ほのかに漂う甘い香りの中をそぞろ歩いた。

ジンチョウゲ科のミツマタは、和紙の原料として知られるが、地域によっては
染料の原料となったり、強靭な繊維質を活かし、剥いだ樹皮を編んで木材運搬用のロープに
なったり有効に使われていた。

群落を離れ、林道を上手に進む。

このあたりのショウジョウバカマは花の色が白いのが特徴。
意外と、ミツマタよりレアな存在かもしれない。

路傍には、ユニークな形のきのこ、ツチグリ。
ホコリタケの仲間で、丸いところを指でつまむと、中から胞子がホコリのように噴き出る。

枝分かれが多い植林の作業林道を行く。よく知っていないと、まず迷うといってよい。
道端にタマゴケの群落があった。朝までの雨のしずくで、なんとも綺麗。

作業林道には、少し荒れたところもある。
あと何年、このルートが使えるかな。

このあとで一度、林道を離れ、植林の尾根を上っていくと、白いガードレールの林道に
ぶち当たる。ここで踏み跡を頼りに直登する。

非常に厳しい直登。標識等はなく、わずかに赤テープが続くのみ。
そのうち踏み跡は尾根から右にそれ、トラバースしながら標高を上げていく。
左上に767mピークのアンテナがチラッと見えると、ほどなく主稜線に乗る。

植林の杉の根元に雪が残っており、頭上からは雪解けの水滴が雨のように降り注ぐ。
主尾根に乗ったところで植林はなくなる。

学能堂山のピークは、お見事、360度の展望だ。
冷たい北西の風が流れてきて、この山の南面から、まさに新たな雲が発生しているのが
見えた。風を避けて南東側の斜面が緩くなったところを見つけ、昼食タイムとした。

高見山の穂先は、昨夜からの冷え込みで雪が降ったらしい、白くなっていた。

三峰山も真っ白だ。いい感じの霧氷がついていたかもしれない。

下山はルートを変え、北尾根から、この分岐標識のところで東斜面を下る。
こちらは道標がある、いわゆる一般ルートだ。
往路に横切った、白いガードレールのところで、朝、登ってきたルートに合流。

ミツマタ群生地に戻ってきた。
午後、天気はかなりよくなってきて、陽の光がミツマタに届くようになっていた。
香りも朝より強く感じた。

朝、頂を雲に隠されていた大洞山が見えた。

帰りに「姫石の湯」で冷えた身体を温め、この日の山行を締めくくった。