
■メイン写真
薄い踏み跡と赤リボンを頼りにたどりついた「西の石門」
■今回のコース
3/20 神戸港⇒(ジャンボフェリー)⇒坂手港⇒第60番・江洞窟⇒道の駅小豆島オリーブ公園⇒
ホテル[泊]
3/21 ホテル⇒三太郎うどん工場跡前(登山口)→天恵→西の石門→四方指・大観望展望台→
四方指展望台→四望頂展望台→(表十二景)→老杉洞展望スポット→紅雲亭→登山口
⇒サン・オリーブ温泉⇒ホテル[泊]
3/22 ホテル⇒登山口→(馬の背ルート)→ロープウェイ山頂駅→(裏八景)→松茸岩→
第18番・石門洞→神懸遺跡→第20番・仏ヶ瀧⇒タケサン農園⇒小豆島酒造CAFE&BAR⇒
ホテル[泊]
3/23 ホテル⇒二面ダム登山口→飯神山最高点→飯神山三角点→登山口⇒第31番・誓願寺⇒
⇒小豆島ラーメンhishio⇒土渕海峡⇒第54番・宝生院⇒金両醤油⇒マルキン醤油⇒
坂手港⇒(ジャンボフェリー)⇒神戸港
3泊4日の小豆島遠征の2日目。
小豆島には大規模な石門が二つある。一つは小豆島八十八ヶ所の第18番霊場・石門洞で、
こちらは寒霞渓に向かう裏八景の遊歩道が通じており、訪れる人も多い。
対照的に「西の石門」は、さびれ果て、廃墟と化したかつての行場「天恵」の奥にあり、
今はルートさえも判然としない秘境となっている。
この日は、その「西の石門」を目指した。

内海ダムから紅雲亭方面へ少し進んだところに、道路沿い右側にあずま屋がある。
向かいに三太郎うどん工場跡(看板等はなく、単なる民家にしか見えない)から
右の林道に入る。

両側に石垣がめぐらされており、かつて人の手が入っていたことが窺える。

そのうち林道は荒れてきて、倒木を回り込んだりしながら詰めていく。

やがて左の尾根に逃げるが、これがなかなかの急登。
標高約340mくらいから、長い固定ロープが張られていた。
ロープはよくあるトラロープではなく、船のもやい綱のような太いものだ。

岩壁の真下に突き上げた。右にも行けそうだったが、踏み跡がなく、少し探索したが
引き返す。

ちょっと行き過ぎたようなので、左へトラバースしてみる。

果たして数分で眼前に「天恵」の大きな文字が書かれた行場跡が出現。

天然の岩屋を利用して作られた行場。板の隙間から中を覗くが、ずいぶん前から
使われていないようだ。それでも2リットルのペットボトルが数本積まれていたりして、
放棄されたのはそんなに昔の話ではないようにも見える。

さらに左に少し回り込んだところに、小さな岩屋と、どうも便所の跡のような石積みが
みられた。

さらに数分トラバースすると、苔むした涸れ沢に、五右衛門風呂の跡が残っていた。

小豆島山の会による標識に従い、垂直の岩壁の直下を巻いていく。

ふと岩壁を見上げると、古いザイルが岩上までフィックスされていた。
ボルトも大量に打たれているが、一方でここは国の名勝に指定されており、
クライミングは禁止と書いた、ラミネートされた張り紙も、少し手前に掲げてあった。

「窓」へ誘われる。「窓」とは、西の石門のことなのか、それとも手前から
沢沿いに急登する地形を指すのか。

さらに数分後、出たっ!! 西の石門が唐突に現れた。そのインパクトは想像を超える。

くぐって、反対側に出てみる。とにかく迫力がものすごい。
残念なのは、ここにもボルトが連打してあること。
こういう場所のクライミングは、ちょっと遠慮してもらいたいな。
しばし言葉もなく圧倒されていたが、この日は断崖の弱点を攻めて、四方指に
上がらねばならない。少し戻って、涸れ沢を急登する踏み跡をたどった。

ほどなく右に、これまた巨大な洞穴が姿を現した。
叫び声が道内に反響し、エコーがかかる。

さらに谷筋を詰め、前方が急に狭くなったところで右に逃げる。
案の定、テラスが出てきて、すんなりと岩壁の上に出た。

登山道とは思えないような踏み跡だが、ちゃんと道標があるのだ。
赤テープには、かなり助けられた。

進行方向右側は断崖絶壁。時々、露岩の上から絶景が見られる。
この岩場、よく見ると中腹に水平にラインが入っている。

ズームしてよく見ると、水平道が刻まれ、固定ロープも張られているではないか。
これは事前に情報を得ていなかった!!
どこから来て、どこへ通じる道なのか、なんのために刻まれた道なのか、
後で調べてたが、サッパリわからない。

この日はPM2.5が大陸から飛来し、遠くは霞んで見えた。

標高を上げていくと、なんと融け残りの雪。

急登もなく、四方指の大観望展望台に到着。
南側がワイドに開けるが、霞がかかって景色はぼやけてしまっていた。
ここで少し早めのランチを摂った。

せっかくなので四方指展望台にも寄ってみた。
ここは北側、本州も見渡せるはずなのだが、やはり白くガスがかかっており、
岡山県の南端がうっすらと確認できただけ。

ここからは、ブルーラインの車道を歩かざるを得ない。
路肩に一つだけ、フキノトウが咲いていた。
途中で1か所、電線をたどって車道を離れ、710mピークをかすめるようにショートカット
出来たのは大きかった。

そうして四望頂展望台に到着。

展望台からは奇岩怪石が大迫力で迫る。日本じゃないみたい。
下山は、寒霞渓の表十二景の遊歩道を行く。
表十二景と裏八景を合わせて、二十の景勝が定められ、それぞれ漢詩に出てくるような
名前が付けられている。

「層雲壇」。他を寄せ付けない貫禄ある岩場。
ロープウェイは、この裏側スレスレを通っている(ここからは見えない)。

「玉筍峰」。なるほど尖ったタケノコ。

「蟾蜍岩(せんじょがん)」。蟾蜍とは、ヒキガエルのことだという。
これら命名者は、気取ったインテリゲンチャだったのかな? とにかく難解だ。

「ライオン岩」は、十二景に含まれない。くだけた名前に少しホッとする。

「老杉洞」。少し距離があるため望遠レンズで寄ってみた。
ここも、近づけたら楽しそうな洞穴だ。

いろいろな奇岩を眺め楽しむうちに、紅雲亭のロープウェイ乗り場に下りてきた。
あとは目洗不動尊の遊歩道からバス道に出て、朝、クルマを停めたあずま屋へと戻った。
車道歩きが長かったので、意外に足がむくんでいる。

だからというわけでもないが、すぐに温泉へ直行。
道の駅小豆島オリーブ公園に隣接する、サン・オリーブ温泉だ。
泉質は単純性放射能温泉(低張性 アルカリ性 温泉)で、サラッとしている。
心地よく汗を洗い落とし、夕食が待つホテルへと向かった。