
■メイン写真
奇絶峡の滝見橋と磨崖三尊大石仏
■今回のコース
奇絶峡登山口→不動明王堂→磨崖三尊大石仏→330.3m三角点→高尾山→秋津河分岐→
高尾の大蛇嵓→谷川口分岐→トンネル口登山口→奇絶峡登山口
M社の登山ツアーの、「岳人」執筆者自身と歩く企画で、和歌山県田辺市の高尾山を
ガイドしてきた。
気象各社の天気予報は昼頃から雨。雨雲レーダーを見ても絶望的な感じ。
しかし今、雨が降っていない以上、行ってみようということで現地へ。
岩場の急登があるのは行程の前半なので、山頂まで行ってしまえば下山で雨になっても
大丈夫だろうという読みだ。

奇絶峡の右会津川にかかる滝見橋を渡る。

すぐのところに、不動ノ滝(赤城ノ滝)がかかる。滝の上には巨岩が覆いかぶさる。

その巨岩の下には、不動明王堂が食い込むように建てられている。
お堂の天井は、その岩がむき出しだ。

お参りを済ませ、山頂をめざす。

のっけから急坂になるが、ほどなく磨崖三尊大石仏に着く。
高さ16m、幅22mの岩に、高さ7.3mの阿弥陀仏、両脇に観世音菩薩と勢至菩薩が
刻まれている。
堂本印象画伯の原画をもとに彫られ、昭和41年に開眼した。意外に新しいものだ。

その後も岩場の急登が続く。この日の行程では最もしんどいところだが
幸い、雨が降ってこないので、岩が乾いており助かった。

急登を終え、主尾根に乗ると、330.3m三角点がある。
ここからは白浜方面の眺めがよい。

一本尾根を忠実に進む。
それなりの急坂もあるが、さっきまでの勾配ではないし、岩場もなくなる。
登山口から山頂までの距離は2kmだが、最初の1kmで標高差300mを上るのに
対して、次の1kmでは180mしか上らない。

両側に麻縄みたいなものが張られている。ここは秋は松茸山なのだ。

高尾山山頂に、ちょうどお昼に到着。
最悪、白い経塔の下で雨を避けて昼食をとろうと考えていたが、まだ天気はもっている。

経塔の2階には、木造仏が納められている。
山旅の安全と、雨が降らないよう両手を合わせる。

経塔からは、やはり白浜方面が見える。

食事を終え、山頂から少し東に行くと、岩が風化してザレザレになった東展望に出る。
今回いちばんの眺めが広がるスポットだ。
東から南にかけて、護摩壇山から果無山脈、紀伊半島南部の山々が連なる。
先日、TV番組の「登山で頂きメシ」で、高尾山が紹介され、出演したロシア出身の
登山Youtuberの安涼奈さんが腰を掛けていた岩に、自分も座ってみた(笑)。
ただ、冷たい強風に吹きっさらしになって寒かった。

ヒカゲツツジのつぼみはまだ固かったが、気の早いアセビは既に咲いていた。

なだらかな尾根道を北西にたどっていくと、「高尾の大蛇嵓」に着く。
大蛇嵓とは、大台ヶ原きってのパノラマスポットで、そこにあやかっての命名か。
眼下に右会津川の流れが見える。対峙する山は三星山。

ほどなく分岐。直進すれば、谷川口バス停へ下りるが、我々は左へ、
奇絶峡トンネルの南側出口の先に下るルートをとる。
一部に崩壊しかけの箇所はあるが、補助ロープがしっかり張られていて
歩きやすくなっていた。前回は、一部に自分でフィックスロープを張ったものだ。
車道に下りたとたん、雨が降り出した。
ほとんどのお客様が折りたたみ傘をザックに忍ばせていて、難なく駐車地に戻れた。
少し早めに下山できたので、帰りにJA紀南 ファーマーズマーケット紀菜柑に立ち寄り、
お土産タイムをとった。柑橘類の種類がじつに豊富で楽しいマーケット。
コーヒーを買って温まった。