Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2023年12月17日(日)[川西・宝塚]ミステリアスな里山をつなぎ、満願寺で「お寺ごはん」!


■メイン写真
満願寺の境内にある坂田金時(金太郎)の墓


■今回のコース
川西池田駅→釣鐘山→石切山→満願寺→燈明山→大聖不動明王→井植山荘→
最明寺滝→宝教寺・七星堂→山本駅


川西市宝塚市の境に、住宅街やゴルフ場に挟まれながらも雑木林が残る里山がある。
その釣鐘山、石切山から、「マサカリ担いだ金太郎」の坂田金時の墓がある満願寺を経由し、
燈明山、最明寺滝へと抜ける。
道中、いろんな宗教・宗派の息遣いが垣間見え、ミステリアスな雰囲気が面白い。



この日は快晴ながら、朝からぐっと気温が下がった。
JR川西池田駅をスタート、住宅街のすごい急坂を通り、釣鐘山の「感謝坂」へ。
まっすぐに続く長い石段、心が折れそうなるが、ここは序盤の元気で乗り切る。



石段を登りきって振り返ると、伊丹空港大阪市内、金剛山地などが一望できる。



すぐ横にあるのは、有刺鉄線のフェンスに囲まれた慈光会の空堂だ。
昭和の初めに空覚尼さんが出家し、住んだ場所だという。信者さんたちと慈光会として活動された。



さまざまな石仏などが次々に現れる中を進んでいくと、ちょっとした広場に行者供養塔が現れる。
かつて東麓の小戸集落の住民たちが、お盆にここで火を焚いて、干ばつがないように
祈願したという。



テレビ塔の横の釣鐘山の山頂を過ぎると、宗教色がなくなり、六甲山系を連想させる道になる。
石切山のすぐ手前にある開けた展望地で休憩。ここからも大絶景が楽しめる。



すぐ先が石切山の三角点だ。ここは展望ゼロ、広場もなく、単に「山道の途中」といった風情だ。
三角点の少し先にも、もうひとつ展望地がある。



石切山は、かつてこの山から石を切り出していたため。2mちょっとの高さの岩には、側面に
人為的な丸穴があり、トップには石を切り出す際の矢穴の跡がみられる。



道なりに右にカーブしていくと、露岩の展望スポットに出る。
今度は北側が開け、妙見山から明ヶ田尾山あたりの山並みが見えた。



固定ロープの坂を下り、シイ林の薄暗い分岐を左折すると、長尾台ふれあい公園に下りる。



しばらくゴルフ場横の舗装道を歩き、満願寺へ。
満願寺は、奈良時代神亀年間(724~728年)、全国に満願寺建設をすすめた聖武天皇
命により、諸国に満願寺を建立した勝道上人が「摂津国満願寺」として開いた。
平安時代の安和元年(968年)に源満仲が多田に定着してからは、源氏一門の祈願所になった。
ちなみに境内は川西市の飛び地で、周りは宝塚市である。



境内には、喫茶坊「縁」があり、人気メニューの「お寺ごはん」をいただいた。



肉系素材を使わずとも、懐かしい、やさしい味が心にしみる。おいしくってペロッと平らげた。
他にもお寺ハンバーガー、牛筋すじカレー、喫茶・スイーツなどメニューは豊富だ。



満願寺の仁王門は珍しい形をしている。
このあと境内を出て西へ。舗装道から、左の不動明王参道に入る。
次の分岐で左の坂道に入り、燈明山、中燈明山を踏む。



さらに南へ50mほどで、一部ネット上では西燈明山とも呼ばれる岩峰の上に出る。
六甲山方面が眺められる。足元には井植山荘や宝教寺の七星堂が見える。



不動明王参道に戻って、次は大聖不動明王に寄る。
かなり大きな不動明王像は、昔からここにあったものではない。
じつはこのすぐ近くに、元三洋電機の井植家所有の別荘「井植山荘」があるのだが、
もともとこの山荘は明治時代の大阪財界の重鎮で、藤田財閥の藤田伝三郎が造ったもの。
藤田氏は廃仏毀釈で放出された仏教古美術品を多数、購入しており、大聖不動明王は、
もとは奈良県天理市の内山永久寺にあった、室町時代のものだという。



井植山荘は非公開で、閉ざされた門の前までは行ける。



井植山荘の車寄せ近くには、素朴な磨崖仏と道祖神。これも藤田コレクションだろうか。



さらに、最明寺滝を観に行く。険しい岩壁に囲まれたパワースポットだ。
最明寺という寺は近くにないが、鎌倉幕府の執権・北条時頼に由来すると言われている。
奥にある岩屋には、不動明王役行者像がある。



異国情緒あふれる橋を渡り、門をくぐる。



最後に宝教寺に立ち寄る。真言宗の寺というが、実際は朝鮮系の寺院だ。
昭和元年に、李法善という人が造られたとの石碑が境内にある。
赤い手すりの長い石段は、ちょうど100段。息を切らして登ると、やはり赤く塗られた
七星堂に着く。



この日最後の大展望を愉しみ、阪急山本駅へと下った。