
■メイン写真
室堂乗越付近から見た劔岳
■今回のコース
8/13 立山駅⇒美女平⇒室堂→雷鳥荘[泊]
8/14 雷鳥荘→新室堂乗越→奥大日岳→七福園→中大日岳→大日小屋→大日平山荘[泊]
8/15 大日平山荘→牛の首→大日岳登山口→称名滝展望台→称名滝バス停⇒立山駅
大型の台風10号が近づく中、岳友たちと立山連峰の奥大日岳へ。
行動中に暴風雨に遭うことはなく、劔岳や立山の絶景や、高山植物を心ゆくまで楽しめた。
しかし、とにかく暑かった。台風の影響で日本海側はフェーン現象に見舞われ、
標高2,500mでも気温は30度を越えるほど。
森林限界より上では木陰も望めず、稜線で熱中症に苦しむ始末だった。
初日はほぼ移動のみ。立山駅に駐車し、ケーブルカー、バスを乗り継ぎ、室堂の雷鳥荘に宿泊。

雷鳥荘に向かう道すがら、みくりが池から立山三山を眺める。

ミヤマリンドウ(黄色いのはウサギギク)。

こっちはタテヤマリンドウ。

餓鬼の田。「がきの田の~」と和歌を詠みたくなった。

雷鳥荘。お久しぶり。食事もおいしく、もちろん温泉もある、いい山小屋だ。
地獄谷からの硫黄の匂いがきついのは仕方ない。

14日朝、雷鳥沢のテン場の横を通り、雷鳥沢を渡る。
新室堂乗越までの登りは花を楽しみながら。

トキワシオガマ。

クルマユリ。

ホツツジ。

チングルマ。室堂付近は既に咲き終えて綿毛になっていたが、このへんは今が旬。
新室堂乗越で稜線に出る。

遠く白山が見える。爽快!

奥大日岳が見えてきた。なかなかいい面構えだ。

雷鳥沢の下流は称名川と名を変える。そこに架かるツバクロ滝を見下ろす。

黄色と白。タカネニガナの競演。
ずっと暑さを感じていたので水分も摂りながら歩いていたが、とうとう頭の上がカーッと
熱くなったと思うと、ものすごいめまいに襲われた。
いったん座りこんで安静に。ともちゃんがすぐ近くの雪渓から氷を削って、
ジップロックの袋に入れてくれた。それを日本手ぬぐいに巻いて首筋に結ぶ。
日本手ぬぐいに「祭」のガラが入っているので、なんともポップな感じだったが、
当人は苦しい苦しい。

歩行を再開。
ほぼ同じ場所に黄色のかわいい花も競演。
まずはミヤマキンバイ(バラ科キジムシロ属)。

シナノキンバイ(キンポウゲ科キンバイソウ属)。

ミヤマダイコンソウ(バラ科ダイコンソウ属)。

イワヒバリ。

ライチョウも現れた。これはラッキーな。

ハクサンイチゲの向こうに劔岳。山岳雑誌の表紙のよう。

奥大日岳に到着。展望絶佳の頂だ。

その先は、これまでののどかな尾根道が一変。しばらく鎖場が続く。

時折、小さな池塘や湿地の横を通る。植生が密で風が通らないので、むっとした
熱気に包まれている。そんな中で見つけたキヌガサソウ。

オオレイジンソウ。これもトリカブトの仲間なので有毒だ。

カライトソウ。背景は薬師岳。

ソーメン滝が見える。
これは先ほどのツバクロ滝がある沢とは異なる。

奇岩と灌木が絶妙の配置、日本庭園のような七福園を通る。
ここにはかつて、立山修験の行場があったそうだ。

中大日岳。目立たないピークだ。

大日小屋の手前で再びダウン。あー情けない。
しばらく小屋の庇を借りてクールダウン。
小屋にあった冷えたコカ・コーラ(500ml)をY沢氏が買ってくれて、これがかなり
効果的だった。やはり一定量の冷たい飲み物を腹に流し込むと体温が下がる。
ところで大日小屋のご主人はギター職人でもある。今度ゆっくり泊まってみたいが、
今回はスケジュール上、大日平山荘まで下る。

ベニバナイチゴ。苦みが強いの美味しくないらしい。

和製ブルーベリーの、クロマメノキ。
大日平山荘までの下り道はフルーティだった(食べてないよ)。

大日平山荘に到着。
モンベルカードの提示で、冷え冷えのペットボトルのジュースがもらえる。
全員、500mlを一気飲み。はぁ天国天国。

大日平山荘の裏手を30mほど入れば、不動滝が見える。
落差90m、幅20mとか。高さはもっとあるような気もした。

山荘の部屋から撮った、富山湾に沈む夕日。

最終日。はじめは大日平の木道をひたすら歩く。
大日平は、2012年、お隣の弥陀ヶ原とともに、国際的に重要な湿地としてラムサール条約に
に登録された場所だ。

牛の首の前後は、鎖場、ハシゴが連続する。

なかなかスリリングだ。
猿ヶ馬場を過ぎると美しいブナ林になり、傾斜も緩む。大日岳登山口で
称名滝への遊歩道に合流する。

落差日本一の称名滝(350m)。展望台は滝の飛沫がひっきりなしに飛んでくる。
バスで立山駅に戻り、ホテル森の風立山で入浴。
台風の影響で強風が吹きつける中、北陸道、名神高速で帰った。
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