
天気予報は曇り。降水確率30%。
しかし、大台ケ原は日本有数の降雨量を誇る土地柄。
クルマが大台ケ原ドライブウェイに入ると霧が立ち込め始め、
伯母峰のトンネルを抜けたら小雨になっていた。
ここまで来て戻るのも悔しい。今日のCL、S谷さんの判断で、
計画どおり、コブシ峰へ向かうことにした。
コブシ峰は、大台ケ原周遊道の途中にある尾鷲辻から稜線を
南下し、尾鷲に至るまでの古道の中ほどにある、玄人好みのピーク。
それなりに距離があるのと、踏み跡が定かでない部分もあり、
一定の山慣れた人向けのコースである。
今日は、S谷さん、K阪さんが予めルートをトレースしておいて
くれているので安心だ。

レインウェアをまとい、大台ケ原の駐車場を出て遊歩道を進む。
少し、葉が色づき始めているが、猛暑のせいで葉が周辺から茶色く
焼けたものも多くみられ、今年の紅葉・黄葉の出来が案じられる。

尾鷲辻にあるあずまやで小休止。
梁を見やれば、東西南北の方位が示されていた。
ここから踏み跡をたどるが、いきなり道幅は肩幅程度となり、
標識もなくなる。

右手に、ちょっと綺麗に染まった紅葉を発見!
今日のメンバー8人は健脚揃いなので、快調に飛ばす。
堂倉山は西側を巻く。稜線を忠実にたどるのではなく、基本的に奈良側を
トラバースしながら進む。
ブナ、カエデ、ヒメシャラ、ツツジ、シャクナゲ、そしてコケ類。
古きよき大台を思い出させる植生に大いに満足。
稜線をぐっと東に折れ、土がフワフワした、踏み跡のない斜面を
登る。

地倉山のピークは目立たない木立の中。ピークらしくもない。
枝に私製のプレートがなければ気づかないだろう。
雷峠を過ぎると、コブシ峰はすぐだ。

山頂には標識(トップ写真)と、三角点が鎮座する。
ここからは見事な展望が広がるそうだが、今日は霧の中。

山頂の西側直下に下り、大岩のもとで風をよけ、昼食とする。
かろうじて傘をささずに食事ができる。
食事をすませ、往路を戻る。
メンバーの足が速いので、時間に余裕が出た。
往路は巻いた、堂倉山に寄ることにした。踏み跡はほとんどないが、
適当に登っていける。

広い山頂付近には、三重県の無線中継局がある。
どこが山頂は、わからない平坦なところで、しばらくウロウロして
「ピーク」をさがす。樹林の中で、眺めもなく、木に手製の標識が
なければ、ここも山頂とは気づかないだろう。

帰りに(行きにも気づいていたが)、コナシの実がたくさん落ちていたのを
拾ってみる。かじると、歯ごたえは確かに梨。しかし渋い!
無事、駐車場に着き、入之波温泉の山鳩の湯に向かう。
ドライブウェイを順調に下り、国道169号に戻り、
大迫ダムを渡る。クルマは2台、Mr.Dashのデリカと、
S谷さんのMPV。しばらくしたところで、後についていたMPVの
姿が見えなくなった。
これは変だなとデリカを路肩に停めたら電話が入った。なんと、パンク
したという。慌てて引き返し、S谷さんと合流。
見ると、パンクどころでなく、右後輪が見事にバーストしていた。
S谷さんは手際よくジャッキでボディを浮かせ、スペアタイヤに
交換していた。えらいハプニングが最後に待っていた。やれやれ。