
今日は、大峯山脈と台高山脈を結ぶ唯一の尾根、七窪尾根に出かける。
クルマ2台で出かけ、1台を和佐又口バス停付近の駐車スペースに置き、
もう1台を下山場所である伯母峰の大台山麓休憩施設にデポ。

和佐又口から登り始める。のっけから急坂のつづら折り。
2つほど薄暗い沢筋を横切り、再び登りかかる。原生林が美しい。

木製階段の連続でつらい。

支稜に乗ると、ヒメシャラが増え始める。

再度、ルートはトラバースする形になると、せっかくの自然林も、いつしかスギ、ヒノキの混成植林となる。
2か所ほど山ヌケの跡がある。

やがて、あずま屋に着いた。休憩タイムだ。

和佐又山の端正な三角形や、大普賢岳の威容が一望できる(メイン写真)。
突然、ここで事件が起きた。
ともちゃんが、「アブかな、ハチかな」とぶうんと飛ぶ虫を見つけたとき、
Mr.Dashがあずま屋の西側に回り込んだとたん、頭に虫がバチンと当たった。
瞬間、コメカミに激痛が走る。「痛っ!」
飛んできた方向を見ると、あずま屋の軒下に、25cmほどの楕円形の巣と、
スクランブル態勢のキイロスズメバチたち!
「逃げろ!」全速力で逃げる。ハチたちが飛び立つ気配を感じつつ登山道を先へ走る。
メンバーの半分がついてくる。残りは逆方向へ走る。
60~70mほど走ると、ハチは諦めたようで、深追いしてこない。
K本さんが逃げる途中に腕とふくらはぎに襲撃を受けたようだ。
他のメンバーは大丈夫な様子。
Mr.Dashの頭は激痛とシビレが襲ってくる。
これだけ山に登っていて、ハチにやられるのは実は初めてである。

ともちゃんに、ポイズンリムーバーで刺し口から毒を吸い出してもらう。
数回ポンピングしてもらった。初めは血液混じり、やがて透明な汁が出てきたという。
その後、以前、虫刺されで病院でもらった抗ヒスタミン軟膏を塗ってもらう。
それにしても、これまでに体験したことのない痛みである。
高圧電流を流されている感じ。それでも、毒を吸い出してもらったおかげで
あまり腫れはない。
次いで、K本さん応急処置にかかる。
反対側に逃げたメンバーは、高巻きしながら尾根を詰めようとしているようだ。
声をかける。全員、無事の様子で、ほっとする。
とりあえずこちらに集結。先を急ぐか、元を戻るか。
刺された2人が途中で体調不良を来したら、どちらのほうがセルフレスキュー
しやすいか。
ここまで来た急坂を下るのは、何かと面倒だが、七窪尾根はたいしたアップダウンが
なく、そのまま大台ヶ原ドライブウェイに下り立てるので、先を進むことにする。
トラバース道をしばらく進むと、標識があり、簡単に七窪尾根に達することができる。

広い稜線は、片方が自然林、片方が植林。この樹相は、左右が入れ替わることも
あるが、左右両方が自然林になることはない。
途中、二重山稜っぽくなったりして面白い。

ブナの大木も何本かみられる。
枝ぶりを見る限り、この稜線は強風が吹かないようだ。

古い道標が、樹木に食われそうになっている。
こめかみがビリビリするのを我慢しながら歩く。
GPSの残り距離を見て安心する。
当初、伯母ヶ峰の三角点まで往復する予定だったが、こうなっては即、下山だ。

最後の長い金属製階段を下りて、舗装道に着くやいなや、ものすごい雨が降ってきた。
駐車場にあと5分のところで、惜しい。
ともちゃんに運転してもらい、登山口に戻り、クルマを回収。
楽しみにしていた温泉もパス。
解散後、救急病院に行った。痛み止めとステロイドの軟膏を出してくれた。
痛みは頭の右半分に広がり、頬も、まるで歯医者に行って麻酔薬を打たれた感覚。
頭がどうかしそうだったが、薬のおかげで夜は眠ることができた。
月曜朝、右目の上下がわずかに腫れ、ぴくぴくと痙攣。痛みは薬で誤魔化されている。
やむなく会社を休み、静養。夜にやっとブログを書く気になった。
やれやれ。