Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2013年8月4日(日) 七窪尾根(伯母峰)でスズメバチに刺される!


今日は、大峯山脈と台高山脈を結ぶ唯一の尾根、七窪尾根に出かける。
クルマ2台で出かけ、1台を和佐又口バス停付近の駐車スペースに置き、
もう1台を下山場所である伯母峰の大台山麓休憩施設にデポ。



和佐又口から登り始める。のっけから急坂のつづら折り。
2つほど薄暗い沢筋を横切り、再び登りかかる。原生林が美しい。



木製階段の連続でつらい。



支稜に乗ると、ヒメシャラが増え始める。



再度、ルートはトラバースする形になると、せっかくの自然林も、いつしかスギ、ヒノキの混成植林となる。
2か所ほど山ヌケの跡がある。



やがて、あずま屋に着いた。休憩タイムだ。



和佐又山の端正な三角形や、大普賢岳の威容が一望できる(メイン写真)。

突然、ここで事件が起きた。
ともちゃんが、「アブかな、ハチかな」とぶうんと飛ぶ虫を見つけたとき、
Mr.Dashがあずま屋の西側に回り込んだとたん、頭に虫がバチンと当たった。

瞬間、コメカミに激痛が走る。「痛っ!」
飛んできた方向を見ると、あずま屋の軒下に、25cmほどの楕円形の巣と、
スクランブル態勢のキイロスズメバチたち!

「逃げろ!」全速力で逃げる。ハチたちが飛び立つ気配を感じつつ登山道を先へ走る。
メンバーの半分がついてくる。残りは逆方向へ走る。
60~70mほど走ると、ハチは諦めたようで、深追いしてこない。

K本さんが逃げる途中に腕とふくらはぎに襲撃を受けたようだ。
他のメンバーは大丈夫な様子。

Mr.Dashの頭は激痛とシビレが襲ってくる。
これだけ山に登っていて、ハチにやられるのは実は初めてである。



ともちゃんに、ポイズンリムーバーで刺し口から毒を吸い出してもらう。
数回ポンピングしてもらった。初めは血液混じり、やがて透明な汁が出てきたという。
その後、以前、虫刺されで病院でもらった抗ヒスタミン軟膏を塗ってもらう。

それにしても、これまでに体験したことのない痛みである。
高圧電流を流されている感じ。それでも、毒を吸い出してもらったおかげで
あまり腫れはない。
次いで、K本さん応急処置にかかる。

反対側に逃げたメンバーは、高巻きしながら尾根を詰めようとしているようだ。
声をかける。全員、無事の様子で、ほっとする。

とりあえずこちらに集結。先を急ぐか、元を戻るか。
刺された2人が途中で体調不良を来したら、どちらのほうがセルフレスキュー
しやすいか。
ここまで来た急坂を下るのは、何かと面倒だが、七窪尾根はたいしたアップダウンが
なく、そのまま大台ヶ原ドライブウェイに下り立てるので、先を進むことにする。

トラバース道をしばらく進むと、標識があり、簡単に七窪尾根に達することができる。



広い稜線は、片方が自然林、片方が植林。この樹相は、左右が入れ替わることも
あるが、左右両方が自然林になることはない。
途中、二重山稜っぽくなったりして面白い。



ブナの大木も何本かみられる。
枝ぶりを見る限り、この稜線は強風が吹かないようだ。



古い道標が、樹木に食われそうになっている。

こめかみがビリビリするのを我慢しながら歩く。
GPSの残り距離を見て安心する。
当初、伯母ヶ峰の三角点まで往復する予定だったが、こうなっては即、下山だ。



最後の長い金属製階段を下りて、舗装道に着くやいなや、ものすごい雨が降ってきた。
駐車場にあと5分のところで、惜しい。

ともちゃんに運転してもらい、登山口に戻り、クルマを回収。
楽しみにしていた温泉もパス。

解散後、救急病院に行った。痛み止めとステロイドの軟膏を出してくれた。
痛みは頭の右半分に広がり、頬も、まるで歯医者に行って麻酔薬を打たれた感覚。
頭がどうかしそうだったが、薬のおかげで夜は眠ることができた。
月曜朝、右目の上下がわずかに腫れ、ぴくぴくと痙攣。痛みは薬で誤魔化されている。
やむなく会社を休み、静養。夜にやっとブログを書く気になった。
やれやれ。