Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

2013年6月16日(日) 六甲・蓬山峡で、今年初めてのラクラク沢登り


Y井氏の会社の20代の若者たち。先日、キャッスルウォールでクライミング
デビューを飾ったみんなだ。
彼らの関心は沢登りにもあり、さっそく、その機会を用意することにした。



行き先は、まず軽々と沢の楽しみを味わってもらうべく、六甲・蓬山峡へ。
道具は貸そうかなと思っていたら、みんな沢靴を新調してきた。おおっ、ヤル気満々!



記念すべき彼らの「沢の第一歩」の写真がコレ。
しばらく、「沢靴はこんなに滑らないないてフシギ」と新鮮な感想。
いいねいいね。

蓬山峡は、実はMr.Dashも初めて遡行するが、距離は短いものの、
存分に水と戯れることができ、また、手ごわい滝もある沢である。



敢えて水流の強いところを選んで突進していく。



水質は、六甲山系の中ではきれいな方。どうせあとで温泉に入るのだから、
積極的に水に絡んでいく。



途中の釜では、いきなり「わざわざ」泳ぐ。



途中の二股で、いったん長尾谷に入り、鍋谷ノ滝に寄り道する。
3段に重なる美しい流れに感動。



一番上の滝は、滝壺に体を進めると、涼しい風が通り過ぎて心地いい。
おびただしいマイナスイオンを浴び、爽快爽快。
エレクトロニクスの技術がどんなに進んでも、自然にかなうものはないと思う一瞬。



もとの本流に戻り、遡行を続ける。
突然、眼前に現れるゴルジュ。背が立たない深さだ。
不動滝群、3段合わせて20mともいう(そんなにないと思うが)。
滝の手前の右岸にボルトが埋められているのを
確認したが、今日は無理したくないので、おとなしく高巻く。

ああっ、カワウが魚を捕っているぞ。
感激のあまり、「カワウがいるよ!」と後続に伝えたら、
驚いたカワウ君、慌てて飛び立ってしまった。彼のお腹を振り仰ぐ。



ひとつ上の滝も一緒に巻くが、その落ち口からゴルジュを振り返れば、
なかなかの迫力である。



次の2.5mトユ状滝へは、深い釜を泳いで接近。
若手の面々が果敢に挑戦するがとりつくしまもない。
Mr.Dashも意を決してチャレンジ。

足のスタンスを発見し、なんとか足を地につけ、右足をトユ中のクラックに
斜めに咬ませて登攀開始。左足をいったん流れの外の岩に投げた後、
右足をさらに上の流芯に突っ込み、乏しいクラックに立つ。行けるかな?
しかし、この上段はホールドが乏しく、次の左足があっけなく水圧に負けスリップ。
そのまま釜にドボーン!
この一歩で、あとはマントリングで登れそうだっただけに、残念きわまりない。



最後の斜瀑・猪ノ鼻滝8mは、林道の橋が横切る直下。
やはり深い釜をトラバースし、楽しく登攀。
橋の上では熟年パーティが笑顔で我々を見ている。



橋の下をくぐり。ほんの少しで大きな堰堤に着く。
ここを終点とし、林道に上がる。

帰りはどうしようかなと思っていたが、林道を進み、長尾谷を下降する
ことにした。データがない領域だったので、上流の様子は分らなかったが。
長尾谷を横切る橋の手前で、ちょろちょろした流れに足を踏み入れる。



ところが、この上流はものすごいブッシュで覆われていた。
堰堤に出るまで、とんでもない藪に手こずる。二度と入りたくない。

堰堤の下からは、一転、沢は幅を増し、赤い岩のナメが美しい流れに変わる。
沢の下降は、やや気を遣うが、みんな転倒することなくついてくる。



やがて、往路に立ち寄った鍋谷ノ滝の落ち口に達する。
転落防止のトラロープが張ってある。
右岸の巻き道をたどり、滝の下に躍り出る。



若者たちは最後の淵とばかり、ラッコになって泳いでいる。



楽しいままに遡行を完了。
帰りは「からとの湯」でキレイさっぱり。みんなで生ビールに舌鼓。
結局は今日も温泉、ビールで〆めるのだ。

みんな、次はもっと長い、もっと本格的な沢が待っているぞ!
これからもよろしくね。