
山岳部の今月の例会は、大峰・釈迦ヶ岳へ。
山と溪谷社「決定版 日本200名山 登山ガイド[下]」と、
同じく山と溪谷社「岩崎元郎の新日本百名山 登山ガイド[下]」に
この山の別々のルートを紹介した、それほどに好きな山である。
今日はCLがふみちゃん、SLがT橋クン。
おかげでMr.Dashは今日は撮影に専念できる。
久しぶりに一眼の中望遠レンズを持っていく。
太尾の登山口に車3台を停める。
ブナ、カエデ、ヒメシャラ、シャクナゲ、シロヤシオ、ナナカマド、ムシカリ…
美しい林が心を慰めてくれる。
白いお尻を揺らしてシカが逃げていく。ここのシカは最近、人との距離が近くなった。
やがて樹林帯が、まばらになっていく。
背の低いササ原に、カエデ、ブナの粗林。
尖った大日岳が見えてくる。見え始める最初の姿が最も尖っている。

途中の岩峰で記念写真。
古田の森を経て、千丈平。なんと隠し水は涸れていた。珍しいことだ。
最後の登りをこなせば奥駈道。そして5分ほどで釈迦ヶ岳のピークだ。
大修理を経て、再び直立したお釈迦様。

今日のメンバーはおよそ半数が、この山に登るのが初めて。
五百羅漢、孔雀岳、仏生ヶ岳、七面山が見える。八経は霧に隠れている。
深仙宿へ下る途中、もう紅葉が進んでいるツツジに、ちょっと早いモミジ狩り。

垂直の岩に、人が通れるほどの大きさの穴が開いている「極楽の都津門」で
全員の足を止める。

みんなで遠巻きに見るしかないが、いつかザイルを持ってくぐってみたいなぁ。
Mr.Dashがまだ生まれていない頃、岩が崩壊したらしく、
その後は岩くぐりの行はおこなわれていないそうな。
深仙宿では若い行者さんがお籠りの行の真っ最中。
イケメンの行者さんに、女性陣は目がハートになっていた。
大日岳の行場は、クサリ1本の岩場登攀。

ここは、ザイルで確保しなければ両手をゴボウでクサリに頼るしかなく、
手が滑ったらそのまま奈落の底。どう見ても、しばらく体が止まりそうにない地形。
みんなびびってしまい、CL・ふみちゃんの命でMr.Dashが先に
登ることに。
ここは幸い、岩が滑りにくいので、フラットフッティングを保ち、摩擦を大きく
すれば登れる。
慎重に巻いてきた2人を除き、全員が岩場に挑み、完登した。
ともちゃんなんか、途中、笑顔で登ってくるのには驚いた。
さすがガイドで小遣い稼ぎをしている人は違う。

ここから眺める釈迦ヶ岳方面。登れたものしか見えないアングルだ。
大日如来に手を合わせ下山。
深仙宿からは巻き道を利用し、千丈平へ30分。
あとはふらふらと元のルートを戻った。
岩場で意外に時間がかかって、太尾の登山口に戻ったのは17時を過ぎていたが、
みんなイイ顔をしていた。
仕上げは、夢の湯でぷはーっ。今日もいい一日だった。山は毎週歩いても、飽きないな。