
雪が恋しくて、急遽、スノーシューを担いで岐阜の大日ヶ岳に出かけた。
急な呼びかけにもかかわらず、元気者ふみちゃんとN尾クンが参加。
Mr.Dash、ともちゃんとの4人パーティだ。
前日、会社の新年会で飲みすぎたので、運転する気力がわかず、
N尾クンに任せっきり。申し訳なく思うが、安全運転の彼は頼りになる。
前日のうちに何とか予約が取れた「ひるがの高原」の民宿に泊まる。
途中のハイウェイオアシスで買った地ビールで宴会。迎え酒。
13日は、朝から高鷲スノーパークのインフォメーションセンターで
登山届を提出し、ゴンドラを使って一番上まで手抜き。一気に標高を稼ぐ。
「この人たち、何?」と言いたげなチャラチャラスノーボーダーどもの
蔑視も何のその、ザックにスノーシューを結わえた我々は意気軒昂。
ゴンドラを降りるとスノーシューに履き替え、ブナ林の斜面を、まずは
稜線に向かって登高。

N尾クンはスノーシュー初体験だが、先日の燕岳で鮮烈な冬山デビューを飾り、
充実した表情だ。雪質はほどほどにクラストしているが、ツボ足でしばしば
踏み抜いて難渋した形跡がある。
我々のスノーシューは快適に雪面をつかみ、沈み込みもほとんどない。
すぐに稜線。赤兎山方面の眺め。素晴らしい青空。寒さも忘れる瞬間だ。
ここから稜線を忠実にたどる。途中、雪洞訓練している気合タップリの
パーティに遭う。昨日から稜線で頑張っているそうで、敬服する。
ただし昨晩は晴れていたから、それなりに面白い宿泊ができたことだろう。
前大日のピークを過ぎ、眼前に大日ヶ岳の前衛ニセピークが迫る。
稜線の右側直下の雪庇に、ヤバい割れ目が続いている。ここはできるだけ
尾根の左側を回り込むようにして、迅速に通過した。トレースが意外に
右側についているのを見ると怖くなる。ボーダーや山スキーのパーティも
先行しているようだ。
そしてあっけなく大日ヶ岳の山頂に至る。

白山がそれこそ真っ白に輝いている。美しい。大日ヶ岳ピークの山名表示の
石標は、ほとんど埋まっていた。

時折、疾風が山頂を撫でていく。寒い。風上に顔を向けられない。
ちょうど昼食どきだったので、風上を避けて山頂直下の西南斜面を
陣取り、スノーショベルで穴掘り。切り出した雪のキューブを
周囲に巡らせ、4人が入れる半雪洞を作った。

重労働だが、身体を動かしている限りは寒さも忘れられる。
切り出し係、搬送係、積み上げ係を交代交代で担当し、短時間で割に
立派な建造物が雪原に現れた。
疾風は、見事に遮られ、格好のランチテラスとなった。
ともちゃんがワンカップ酒を2つ持参していた。熱燗でシアワセ感にひたる。
先客もみな下山し、山頂は我々の貸切となった。相変わらずの青空と、
白くまぶしく反射する山々をバックに、いっそこのままビバークしても
面白いかも、などと妄想する。
まあ、そうも言ってられないので、しばらく楽園気分に浸ったあと、
往路を戻った。急斜面では尻セードを楽しみ、なんとも楽しいスノーハイク
となった。


14日は午前中、ひるがの高原スキー場でスキーを楽しんだ。
元気者ふみちゃんは、相変わらずスキーは苦手で悲鳴をあげつつ
ボーゲンの習得に精一杯。それでもゲレンデの2周目には、ほとんど
転倒しない上達ぶりをみせた。諦めないガッツが勝利を呼ぶのだ。
N尾クンは、修学旅行以来のスキーというが、すぐに勘を取り戻し、
無難にまとめていた。Mr.Dashはクロスカントリー路線なので、
実は踵を固定するフツーのスキー板を履くのは23年ぶりだった。
ボーゲンがいとも簡単に効くのには驚いた。