Mr.Dashのぶろぐ館(新館)

関西の山々や日本アルプスが大好き。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド(ステージⅡ)、山岳ライターでもあるMr.Dashのブログです。Gooブログのサービス停止(2025/11)により、引っ越してきました!

さだまさし「本気で言いたいことがある」(新潮新書)を読みました


新書ブームである。そしてついに、さだまさしまで、新書のラインナップに登場した。今まで、コンサートでのトークを切り出した文庫本や、小説などはあったが。

昨日から東京に出張していたので、往復の新幹線で一気に読み終えた。今までにさだまさしがあちこちで述べてきた言葉の総括であり、ディープなファンからすれば、目新しいことは云ってないが、「美しい『日本』を取り戻すために」、「本気で言いたいことがある」というだけに、ハッキリとした、直接的な言葉で語られているのが印象的だ。

「卑怯はダメ。正義(義)を尽くそう。次の世代に、いい文化を残そう。」現在の軽佻浮薄でその場しのぎの風潮を嘆き、さだは叫ぶ。
藤原正彦の「国家の品格」と、なにやら共通するところがある主張で、たいへん共感できた。いや、自分はまだまだ未熟で実践できていないのだけれど。白洲次郎ブームといい、今、日本古来の美意識や、日本では芯がブレない人物が見直されて来ている。なんだか嬉しい。

自分は(一見)損をしても、大義のために、自分より強者と戦う。弱い者いじめはしない。弱い者が自分を頼ってきたら、できる範囲(で構わないから)無償の援助を惜しまない。なかなかできることではないが、見習いたい。

ここでふと気づいた。これはパーティ登山にもいえること。リーダーは、誰よりも体力・技術・知識・判断力・洞察力に長けている。長けているだけでなく、それらのバランスがいい。で、弱い者を安全のうちに目的(登頂と帰還)達成させるのが役割だ。弱い者が遭難して、自分だけが登頂しても、その登山は成功とは呼べない。山の世界では、限りなく底辺にいる自分だが、それでも、自分の周りの世界だけは、この精神を持ち続けていたい、そう思った。

そういえば、藤原正彦は、かの新田次郎のご子息。山男の矜持か。

う~ん。今回マジすぎて、オチがないゾ。