
シャクナゲ狙いで、行者還岳に向かった。既に水曜日の段階で、ここに登った人からきれいに咲いている旨、最新情報を得ていたので、ある程度予想はしていたが、それはそれは見事だった。いろんな情報を複合すれば、今年は、シャクナゲは当たり年のようだ。
今回のコースは、新・分県登山ガイド「奈良県の山」に掲載のコースをそのままトレースする安直路線。往路は行者還トンネル西口から直登ルートをとり、稜線を北上し天川辻経由、山頂へ。天川辻に戻り、旧関電道を下りるというもの。
過去、小坪谷への下山ルートや、なかば廃道化している天ヶ瀬川へのルートは歩いているが、一番簡単なはずの旧関電道だけ、まだ歩き残していたのだ。
近鉄下市口駅に集合し、車に分乗して出発。今日は9人の大所帯だ。「花」と「温泉」がセットになると、出席率がハネ上がる、ウチの山岳部メンバーの、わかりやすい心理だ。
国道309号線は相変わらず落盤で通行止め。トンネル西口の数100m手前で駐車する。今度の落盤の規模はなかなかすさまじい。これが大したニュースにもならない奈良県の大自然のスケールに改めて畏敬の念。
トンネル西口の登山口から入山し、最初の堰堤の左の急斜面を登る。最近のエアリアマップに破線が記され、一般に知られることになった道だが、いつの間にか入り口に道標がついていた。あ~あ。という心境だ。
新緑にまぎれてシロヤシオの花がそよ風に揺れている。ヒメシャラの赤茶色の幹が、しばらくの御無沙汰で、大峰に戻ってきたMr.Dashを歓迎してくれている。ぽつぽつとシャクナゲの木が現れる。花はちょうど見ごろで、高度を稼ぐごとに、見事に咲き誇る群落に出合う。今、一眼カメラをメンテナンス中なので、デジカメで撮影する。花を見るたびに立ち止まるので、急坂にも疲れない。稜線に合して時計を見ると、本来の歩行タイムの倍かかっていた。メインディッシュには思い切り時間をかけるMr.Dash流の登山である。
尾根に出ても、弥山の威容(鉄山の急峻さ)、大台ケ原の雄大さなどに一々目を奪われ、おまけにアケボノツツジやヤマシャクヤク!まで見つけ、歩みは遅々として進まない。正午過ぎになって、ようやく新装の行者還小屋に着いた(次回に続く)。